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『ねぇ、敦君〜。理不尽じゃないかい?新人ってだけであの自i殺嗜癖を迎えに行かなくちゃいけないなんて……』
敦「まぁ新人だから仕方ないよ。早く太宰さん探し出して探偵社に帰ろう。」
『んー、そうだね。治なら多分あそこに居るよ。』
敦「あそこって…?」
まぁ着いてくれば解るよ、そういって僕は電車の切符を2枚購入した。
電車に揺られ、横浜の海がキラキラと輝く。
敦「何処に向かっているの?」
『着いてからのお楽しみ。』
中島はそれにえぇ、と少し不満げに声を洩らしたが、僕が教える気がないのを知ると静かに外を眺め始めた。
『横浜の海、綺麗だよね。』
敦「うん、そうだね。」
『僕さ、海って好きなんだよねぇ。海で何も考えずに浮かんでるとさ、海と一体化した気がして、凄く好きなんだ。』
キラキラと光る海を見ながら僕はそんなことを呟く。
『以前ね、ポートマフィアの任務で海の上での仕事があったんだ。任務は無事に遂行したんだけどさ、船が沈むっていう問題が起こっちゃって。』
僕が少しおちゃらけて話すと、中島は面白いくらいに反応をする。
『その時に僕はただ海に浮かんで助けを待つっていうのをしたんだけど。大体3日かな?それくらい経った頃に中也と治が迎えに来てくれて。』
敦「3日も海に浮いてたの!?飲まず食わずで大丈夫だったの!?」
中島がガタッと立ち上がる。
『大丈夫だよ。昔の僕って不老不死だったから。』
僕の不老不死発言に、中島は更におどろそいた。
僕はそれが可笑しくて、お腹を抱えて笑う。
そして、キラキラと光る海に目を眩ませながら、あの頃は本当に楽しかったなぁと呟いた。
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麗夜(プロフ) - 碧さん» コメント、ありがとうございます。よければ長いんですが続編移行の所を読んでくれると嬉しいです。 (2021年10月2日 1時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 夢主に女装?させてください! (2021年10月2日 1時) (レス) id: 044844ac69 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - 明日香ちゃん文すとの世界に来てほしい。 (2021年9月15日 20時) (レス) id: 0f5622965b (このIDを非表示/違反報告)
桜三ツ木(プロフ) - でも、すごくよかったですよ!なので気にしないでください。あと、私も女子会一回ぐらいしかしたことないので。これからもがんばってください! (2021年9月8日 23時) (レス) id: 19095acc19 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 桜三ツ木さん» ご希望に添えず申し訳ないです、、女子会というものを非リアの私はした事がなく、女子会かぁぁと悩み、まぁ色々調べて見て、これでも一応頑張って書いたんです… (2021年9月8日 0時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2021年8月1日 18時