第六十六話＿心配 ページ24
…それから数時間経過。
カノはリビングルームで一人、ソファに寄りかかり、ぼーっとしながらテレビを見ていた。
テレビを見ていた、というよりはテレビに目を向けているが見ているのはテレビでは無くその前の空間…。
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気のせいか、微かにセトの声が聞こえた…ような気がした。
けれどすぐに思考は別の方へそれる。
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カノの脳内を占めているのは、(人2)の事だった…
今朝の事で、前戯だけで本番はしなかったけれども、(人2)が心配だった…。
現在、(人2)は遊びに行っている。
カフェで女子会、というものをやるそうだ。
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やっぱり悪かったかな…？とカノは思った。
過ぎ去る時間とその不安は比例していく。
でも正直………
ああいう(人2)も可愛いな…
なんて思ってみたり。
浮いているような気持ちと、不安な気持ちが交互に出てきて訳が分からなくなる。
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セト『はいはい、ノロケはそこまでっすよ。』
カノ『セ、セト！！！！？何、どうしたの！？』
突然セトの声が聞こえてかなり驚いた。
聞こえた瞬間の心臓が飛び跳ねるような感覚が収まりつつあるがまだ続いている…
カノ『いつからいたの！？』
カノは平静を保っているようだが、驚きが隠し切れていない。
セト『さっきからっすよー、呼んでるのに返事しないし、挙句の果てには(人2)可愛いなとか呟くし…。』
カノ『うわ、忘れて！』
セト『わかってるっすよw』
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セト『んで…どうなんすか？(人2)とは。』
カノは内心ぎくりとした。
言えない…襲ったなんて…言えない…。
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カノ『い、いい感じかなぁ〜?』
カノは何時通りの余裕な顔を作って答えた。
セト『そうっすか………』
セトは笑顔だった。けれど、それは静かな笑顔で何かを隠しているようにも見えた…。
それをなんとなく悟ったカノは、セトに声をかけることなくその場を離れた。
うまくいってるか…なんてわざわざ聞く方がおかしい。
わかったんだろう、今朝の事が。
心を読んだか、なんらかの理由で。
カノ『…絶対、取らせないからね…。』
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リオ - カノー (2017年8月21日 9時) (
レス) id: 7081c42713 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - あぁ！最後のとか感動！面白かったです！私もカノと付き合いたいよ〜！ (2015年7月3日 21時) (レス) id: 36de60488c (このIDを非表示/違反報告)
はるるるる(プロフ) - せとせとさん» ありがとうございます！！！いやいや、寧ろ私の方が文才分けて欲しい位ですよ…(切実に) (2015年1月8日 17時) (レス) id: 0b08eeb2ce (このIDを非表示/違反報告)
せとせと(プロフ) - がんばっくださいね♪あと、文才を分けてもらえたらうれしいです!! (2015年1月8日 16時) (レス) id: d61fed5f78 (このIDを非表示/違反報告)
はるるるる(プロフ) - せとせとさん» ありがとうございます！！続編は今のところ検討中です|ω-｀*)もし作ることになったらその時はまた宜しくお願いします！ (2015年1月8日 16時) (レス) id: 0b08eeb2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるるるる | 作成日時：2014年9月14日 21時
