魔法界の恋物語短編集 (ページ26)

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残酷な世界セドリック・ディゴリーページ26

この世界は酷く残酷で

杖1本で人を救うことも命を奪うことも出来る

セ｢何か悩み事？僕で良かったら聞くよ｣

貴方は私を救ってくれた

闇に飲まれそうな私に手を差し伸べてくれた

私もそんな貴方のようになりたかった

『いやぁぁぁ！セドリック！！息をして！！』

でも迷路に入った貴方は帰らぬ人になって

私は貴方という目標を

何よりも誰よりも大切な人を失ったの

いつからか憧れが愛に変わって

人を愛する素晴らしさと

人に愛される喜びを教えてくれたのも

貴方だったのに

『どうして、どうしてなの

私には、貴方しかいなかったのに…！』

きっと優しくて勇敢な彼のことだから

最後まで仲間のことを思ってたのね

でもそれで自分を犠牲にしてどうするのよ

貴方を失った私は何のために生きたらいいの？

ハ｢A…ごめん、僕のせいで…｣

『ハリー、それは違うわ。貴方のせいじゃない

お願い自分を責めないで…

彼を連れて帰ってきてくれてありがとう

貴方が無事でいてくれてよかった』

あぁそうね、つらいのは私だけじゃない

『ねぇセドリック、届いてる？

貴方ほんとに沢山の人に愛されてるのね

きっとそれは貴方が愛したからなのよね』

私は彼の愛を無駄にしたくない

彼みたいにみんなを守りたい

何年後になるか分からないけどまた会えた時

貴方に恥じないように貴方を見習って

生きていくわ

『だから、待ってて…』

私はこの杖で人を救いたい

世界一優しくて勇敢なセドリック

貴方の分まで頑張るから見ていて＿＿＿＿＿