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早々に失態〈143〉 ページ9

Aside



…ぅん〜〜っ……着いたぁーー!!


明治神宮第二球場到着

只今、AM8:30

試合開始時間は9時

よし、ちょうどいい時間帯。


無事に赤点回避し、補習も免れ東京に来ることができ

新幹線から降りてまずバスで高島先生のお家に行って、荷物を置いてから

高島先生とは別れて一人、球場に来た


準決勝だから、人も多い


自分がでるわけじゃないのに少し緊張してくる


つい3ヶ月前まではあの大勢の人たちに
自分のプレーも観られてたんだと何だかそわそわした


「……あれ?もしかして天宮ちゃん……?」

突然声を掛けられ、ビクッと肩が上がる


振り返るとそこにいたのは薬師の真田さんと三島くんだった


A「真田さん、三島くん!お久しぶりです!!」


私がペコッと頭を下げると

二人は目を丸くして顔を見合わせた


真「え、ホントに天宮ちゃんだった…」

三「嘘だろ……!?お前、女装癖あったのか!?」


女装癖……?
はっ!!しまったぁーーーっ!!

他校では男になってるんだった


A「あ、えっとぉ……天宮Aの妹なんですよ!薬師高校のことは姉から聞いてまして。
あはは……」


変な汗が背中にツゥーっと流れた


真「へぇー。妹さんねぇ……。って、嘘がバレバレだから!」

A「ですよねー…」

やっぱり誤魔化せなかったか…


三「マジかよ!?アンタ本当にあの青道のレフトだった天宮か?!」

A「はい。あの時はいろいろ事情がありまして……」


三島くんは唖然とし、「そーか…」と呟いた


真「あ、あのナイトくんとはどういう関係?」

A「ナイトくん?」

真「青道のイケメンキャッチャー!」


あぁー、一也くんのことか!


A「えっと……せ、先輩ですけど」

真「あれ?付き合ってるわけじゃねーの?」

A「な、なんでそれを!?///誰かから聞いたんですか?」


真「いや、あのナイトくんさ、俺と天宮ちゃんが話してるとき、すげぇ睨んできたから。

もしかしてコイツ、あれなのかなって思ったんだけど天宮ちゃんが女の子なら納得だな」


A「あれって何ですか?」

真「ん?あー、こっちの話!
(ピュアちゃんは知らない方がいいよなww)」


真田さんはそう言って私の頭をポンポンっと叩いた


真「そろそろ行った方がいいんじゃね?さっき、青道の元4番さんも球場に入って行くの見たし」

結城先輩、今日も来てるんだ……!!


A「じゃあ、失礼します!」

真「あ、天宮ちゃん!」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時

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