あくまで応援〈142〉 ページ8
Aside
A「ぶ……ブサイクじゃないよ!」
挑発だとわかっていてもつい乗ってしまうのが私の悪い癖だ
谷「じゃあ見せれるでしょ?」
優月ちゃんは得意気に笑ってみせる
私はしぶしぶとケータイを取りだし
一也くんとのツーショットは赤面した自分が恥ずかしいから
結城先輩が沢村くんのケータイで撮ったものを
沢村くんに送ってもらったのを見せた
谷「えっ……嘘でしょ!?イケメンじゃん!
しかもメガネイケメンって……!!
強豪校のキャッチャーって聞いたから
もっとゴッツイ顔した人を想像してたよ…」
一也くんを見た優月ちゃんはまるで
初めて若菜ちゃんを見た倉持先輩のように
一也くんを絶賛する
一方、優月ちゃんの隣で画面を覗く真美は
浅「……イケメンだと思うけど、何か裏がありそうで絶対私が苦手なタイプだわ……。まぁ、どの男でも苦手というか嫌いなんだけど」
そう言って苦笑した
裏がありそうって……すごい、合ってるよ真美
一也くんは意地悪だし、何考えてるかよくわからないときあるけど
それ以上に優しくて私のこと大事にしてくれて…
私にとって、とても大きくて大切な存在だ
谷「御幸先輩だっけ?
今度紹介して!!てか、東京私もいきたい」
浅「優月、土曜はこの前合コンして仲良くなった大学生とデートするんでしょ?」
谷「そーだったぁ……。予定あったんだ」
優月ちゃんはそう言って肩を落とす
好きな人とのデートなのに落胆しちゃダメでしょ
浅「2ヶ月ぶりだっけ?会うの……」
A「うん!だから凄く楽しみなんだ!」
浅「そっか。……でも、襲われないようにね?」
真美は小声で私の耳元に手を当てて言った
A「襲われないよッ!!///第一、あっちは大会中なんだから!」
それに、卒業するまで絶対しないって
私と同室だったときに頑張ってたから
理性が強くなったとかなんとか言っていた
倉持先輩は口だけって言ってた気がするけど
谷「まぁ、ラブラブしといで!!」
優月ちゃんは笑いながら私の背中をバシバシ叩いた
A「いゃ、応援しに行くんだけどね……」
一也くんに会いに行くって方が目的としては
強いかもしれないし、ラブラブしなくていいと言ったら嘘になる
それでも
あくまで応援なんだ……!!
と自分に言い聞かせている
一也くんの集中を妨げるようなことはしたくない
だから高島先生にも一也くんには私が応援に行くことは黙っていてほしいと頼んでいる
428人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時