検索窓
今日:3 hit、昨日:42 hit、合計:356,343 hit

行けるかも?〈140〉 ページ6

Aside



御『……ちゃんと言ってくれてありがとな』


優しい声でそう言う一也くん


謝ったのが何故かお礼を言われてしまって
返す言葉に困る


御『…あ、王谷に勝って準決勝進出決まった』

A「ホントですか!よかったぁ……
準決勝って23日でしたっけ?」

御『あぁ。次の土曜』


次の土曜って確か……

私はカバンからスケジュール帳を取り出し開く


中間考査が終わってちょうどテスト休みだから
2日間部活もない…ってことは


試合を観に行けるかも!!



御『……A?』

A「あ、すみません!
……あと2つ、頑張ってください!!」

御『サンキュ。夏のリベンジだからな』


まだ行けると確定したわけじゃないから
言わないでおこう…


それから少し話してから

A「……急な電話失礼しました。
それじゃまた…!」

電話を切った


テスト休み、もし点数とれなくて補習が入ったら行けない

私は帰ってすぐ勉強に取り組む



真希「ただいまぁー!!」

今日練習試合だったらしいお母さんは
朝早くから家を出ていったのに

疲れを全く感じないご機嫌な声で帰ってきた


A「おかえり!試合勝ったの?」

部屋のドアから顔だけ覗かせて訊ねる


真希「もちろん!圧勝♪」

A「よかったね!あ、青道準決勝進出だって!」


真希「へぇー。頑張ってんじゃん!
優勝したら鉄ちゃん辞めれないなww」


結城先輩から1ヶ月前、メールが来て

6年間結果を出せなかったことに責任を感じた
監督が秋の大会を最後に辞めてしまうと聞いた


だから監督を辞めさせないために
今、必死で青道野球部は戦っている


真希「そーいゃ、翼(兄)まだ帰ってきてない?」

A「え、今日帰ってくるの?」

真希「らしい。昼にメールで “ 帰る ” とだけよこしやがった。いっつもいきなりなんだよな…
誰に似たんだか!」


絶対、お母さんしかいないでしょ…


“ 俺、母さん似かもな ” って

お兄ちゃん自分で言ってたし


ちなみにお兄ちゃんは京都のA大に通っていて
寮で生活している

私が青道に居たときの試合に
こっそり観に来てたらしい


真希「A、夕飯作るから手伝って!」

A「はーい」


部屋を出ようとすると着信音が鳴った


誰だろ……?

画面を見ると “ 高島先生 ” からだった


編入のことや怪我のことでいろいろお世話になったりしたことから

高島先生とも連絡をとったりしてる


試合の詳しいことは大半高島先生から聞く

テスト勉強〈141〉→←素直で天然〈139〉



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (193 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
428人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。