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投手だよ〈183〉 ページ50

御幸side



打席に立ってるだけでも威圧感を感じさせる
怪物薬師エース


ピッチャーも怖ぇよな、あーいう打者は
どんな球を投げても打たれる気がするんだから…


薬師エースはインハイのストレートをボールの上を叩くように打つ


打球は左中間を抜けセンターからAにボールが渡り三塁に送球するが惜しくも間に合わず

三塁打となる


続く7番にも二塁手を打たれ薬師に逆転のチャンスが回ってきた


真「ピッチャー投げ急いでんな…」

御「あぁ…」


すると


A「すみません!タイムお願いします!」


Aが審判に声をかけタイムをもらいスパイクの紐を直す…

ふりをしてる


投げ急ぐピッチャーに少し間を持たせたのか


A「ありがとうございました。……真美、マイペース!!」


ピッチャーに声かけしてパンッパンッと手の甲でグラブを叩く


真「頼もしいショートだよな、Aちゃん」

御「ははっ!そーだな。けどアイツは投手だよ…」


真「え、ピッチャー?」

真田は目をパチパチさせる


御「夏の予選の途中で怪我で投げ続けられないからって自分からコンバートした」

どんな形でもいいから最後まで戦いたいというAの強い気持ちから決意したこと


真「そーだったんだ…。すげぇな。ますます惚れるわ」

御「惚れてもお前にやんねぇよ!」

真「そう言ってもらわねぇと困るよ。ま、俺も諦めねぇけど」


真田は真っ直ぐAを見つめたまま言った


Aのタイムと声かけから自分のペースで調子よく投げ、鈴美は逆転を免れた


同点のまま6回表1アウト 二塁で3番Aに回ってくる


2球続けて際どいコースだけどAはバットを振らない

カウント1ー1

そこでまたストレートと全く見分けのつかないチェンジアップが放たれる


すると、Aはそれを待っていたかのように
下半身にタメを作って手元までボールを引き付けバットを振り抜いた

打球はレフトの後ろを抜ける

二塁ランナーはホームイン、Aは三塁でストップする


チェンジアップを狙う…
三振されたまま終わりたくないってことか

さすが誰もが認める負けず嫌い


薬師エースは三塁のAを睨み付ける
決め球を打たれたことでキレかけているようだ


それがさらに集中力を高めたのか4番をチェンジアップで三振させ

5番はキレッキレのストレートで抑える


そして打撃では満塁の状態からランニングホームランを打った


御「あんなに飛ばすなんて本当にバケモノだな」

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時

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