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カンガルー〈182〉 ページ49

御幸side



Aは初球から手を出し、スイングが速すぎることもなくボールを引き込んでタイミング良く振りバットにミートさせて

Aのライナー系の打球はセンター前に落ちる


「「ナイバッチ!!」」


ノーアウト 一塁

4番は初球ストレートを見送る


投球後、リードしたAは
様子を伺うようにじっと捕手の方を見る

盗塁する様子もない、あまり大きくないリード


しかし、捕手が投手に返球すると同時に
Aは二塁へ走り出した


「ピッチ!ボールセカンッ!!!」


薬師エースはボールをすぐ二塁に送球する
そしてAは頭から突っ込んだ


審「セーフ!!」


上手く不意をついたAは見事ディレイドを決める


沢「しゅっ、俊足!!チーターだ!!」


Aの走塁を見て驚く沢村

青道に居たころは走塁は倉持が目立ってたからな…

倉持に隠れてたけど、Aも十分速い


倉「おい!チーターは俺だろ!!」

沢「じゃあ、倉持二世か!!?」

真「あれ?動物じゃねぇの?」

春「栄純くん、前にAちゃんのことカンガルーって言ってなかった?」

降「……天宮こそイタチじゃない?」



4番はライトに犠牲フライを上げ、
Aはタッチアップで三塁に進塁する


1アウト 三塁

5番打者は思い切り打球をセカンドへ叩きつける


打球が宙に浮いている間に
Aはホームに滑り込む


ホームが間に合わないセカンドはファーストへ送球

Aのヒットと走塁が試合の流れを持っていった


だけどそれを阻止すべく薬師エースはさらにキレのあるストレートで打者を押し切る

1得点で鈴美の攻撃は終わった


薬師の攻撃は5番から

5番の人も薬師エースに負けないくらいデカい…


ーーーカキィイーーンッ


鋭い打球がショートAの頭上を抜ける……かと思いきや、Aは思い切りジャンプして打球を掴み取った


沢「出たぁーーッ!!カンガルーだ!!!」

真「ジャンプ力どんだけあんの?ww」

倉「相変わらず身軽だな!つーか、以前より飛んでねぇか?ヒャハハッ」

沢「足の裏にバネでも着けてるじゃないですかね〜?」

御「んなわけねーだろ…」



続く6番は薬師エース


1打席目はショート正面のかなり速いライナーでAも目を丸くしていた

アウトにはなったけど、あのミート力は4番でも可笑しくない


投打共に怪物クラスかよ

そーいや、ここにも居たなそんな奴が…


俺は横目でチラッと試合に釘付けになってる降谷を見た

投手だよ〈183〉→←空振り三振〈181〉



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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時

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