ピッタリ〈180〉 ページ47
御幸side
暫くして手に袋を持ったAが戻ってきた
A「これ、誕生日プレゼントです!遅くなってスミマセン」
そう言って袋を俺に差し出す
御「え、わざわざ買ってくれたの?」
A「私もネックレス貰ったので。
ロマンチックなものじゃないんですけど…」
Aは頬を赤くして苦笑した
袋を受け取って「開けていい?」と訊くとAは小さく頷く
袋の中には包装されたものが入っていて
丁寧に開けていく
沢村たちは何も言わずじっと俺の手を見る
包装を解くと中の箱にはバッティンググローブが入っていた
沢「うぉお!!かっけぇー!!」
A「これを見つけたとき、一也くんにピッタリだなって思って…。」
真「いいじゃん!」
倉「御幸、つけてみろよ」
倉持に促され箱から右だけを出してつけてみる
サイズもピッタリだった
御「A、ありがとな。すげぇ嬉しい!」
さすがにここで抱きしめるのはな…と思いそこは我慢してAの頭を撫でた
頭を撫でられるのが好きなAは嬉しそうに微笑む
倉「これで選抜はホームラン連発だな!ww」
真「お前ら俺達に勝ったんだから優勝しろよ?」
沢「優勝するどぉーーッ!!そんでお前から背番号奪ってやる!」
降「……(ツーン」
沢「無視すんじゃねー!!」
春「僕も頑張らないと!!」
1年3人の気合いがさらに入る
谷「良かったね、A!……さて、そろそろ私らも戻らないと!」
A「そーだね!」
御「頑張れよ」
A「うん!」
Aは満面の笑みを浮かべてベンチに向かった
Aside
軽く昼食をとって体を動かしていると集合がかかり
夏実先輩がオーダーを発表していく
夏「……3番ショート天宮」
A「はい!」
先攻はウチで2試合目のウチも薬師もオーダーはベストメンバーらしい
あっちの先発はあの怪物エース
対するこっちもエース真美が先発だ
遠くからじゃよくはわからなかったけど
あの怪物エースはライズ系のストレート
上から叩きつけるくらいのバッティングを意識…
最初、野球とは全然違って焦りもあったけど
その分素振りしたり真美にバッティング練習に付き合ってももらった
私は大きくゆっくり深呼吸する
大丈夫、打てる……!!
審「集合準備!!」
声がかかり、ベンチ前に並ぶ
審「集合!!」
夏「行くぞッ!!」
「「おおーッ!!!」」
そして鈴美 vs 薬師の試合が始まった
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作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時