相変わらず〈168〉 ページ35
Aside
怪我のことを気付かれたようだけど
一也くんは交代させられることなく
さらにチームは気迫を出して守備に着いた
５回裏、先頭打者は３番三島くん
アウトローにフォーシーム
クロスファイヤーとたった２球で追い込んだところに今日の初のチェンジアップで三振を取る
沢村くんのチェンジアップで背後にいる成宮くんからは何だかすごいオーラが漂っている
１アウト、ランナー無し
前打席でホームランを放った４番轟くんが打席に入る
轟くんは初球からバットを振り、打球は詰まってレフト前へ
夏では外野バックに運ばれていた沢村くんの球は
轟くんを押し切った
続く５番の真田さんはエンドランだったのか
轟くんが走りだしたが、真田さんは空振り
一也くんは捕球しすぐ二塁を刺しにいくけど
送球がそれてしまった
これで沢村くんが一也くんの怪我に気づかなきゃいいんだけど…
気持ちで投げる沢村くんが変に気を遣うと
その隙をつかれてしまうから
２球目、カットボールで押し切るがまたまた運悪くセンター前にポテンと落ちてしまう
それでも要注意打者を詰まらせるだけでも凄い…
１アウト 一、三塁６番、平畠さん
今まで薬師にスクイズはなかったというのに
ここで決められてしまい、再び逆転される
後打者を打ち取り、薬師が１点リードで６回に入る
先頭打者は沢村くん。
沢「おいしょー！！」
審「バッターアウト！！」
沢「ん”ーッ紙一重！！」
ピッチングは成長しても、バッティングは相変わらずっぽい…
続く麻生先輩、倉持先輩もツーシーム、カットボールで詰まらされ無得点に終わる
沢村くんも負けじと３人で抑えた
それから試合は点を取って取られての繰り返しで
点差は開かないまま薬師がリードで最終回へ
９回表、青道の攻撃
先頭打者は１番倉持先輩。
亮「ここはもうアイツが塁に出ないとね…」
倉持先輩は慎重にボールを見ていく
カウント２ー１
構えていたバットを下げバントの構えにし
コツンと当てる
上手く勢いを殺したボールは一塁線ギリギリを転がる
その間に倉持先輩は一塁を駆け抜けた
セーフティーが成功し、ノーアウト 一塁
さらに盗塁で倉持先輩は二塁へ。
２番の東条くんは送りバントで１アウト三塁
続く春市くんはカットボールを詰まらせながらも
ショートの頭上を越えてレフト前に運ぶ
その１ヒットで倉持先輩がホームイン同点に追い付いた
そして打席に立ったのはまだノーヒットの一也くん
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作者名：あんず
| 作成日時：2014年6月19日 16時
