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決勝当日〈162〉 ページ29

御幸side



ーー10月24日決勝当日


沢「御幸センパイ!!受けて下さい!!」


朝から沢村に呼び出され、投球に付き合う


昨日のピッチングの感触がかなり良かったらしい

ま、ようやくきれいな真っ直ぐを投げられるようになったんだ

アノ沢村が喜ばずにいられるわけねーよなww


パァアーーンッ


室内に捕球音が響く


沢「…お…うおおお気持ちいー!!もっと投げていいですか?」

倉「終わりだバカ。メシ行くぞ!」


ストレートでテンションの上がる沢村に倉持がストップをかける


高「いつから投げてるの?」


すると、降谷を病院に連れていっていた礼ちゃんが帰ってきた


御「おはよう礼ちゃん。大丈夫だよ、あんまりしつこいから少しだけ。……あれ?Aは?」


礼ちゃんがいるからAも来るのかと思っていたけど、姿が見当たらない


高「Aちゃんはお墓参りに行くって言ってたわ。」


あー、昨日俺が墓参りは明日にしろって言ったから…


高「あの子、今でも早朝から10km以上走ってるのねー。私が起きたときには走りに出てたわ」


礼ちゃんは感心したように言う


御「今の部活の練習量じゃ足りないらしいよ」


3ヶ月以上男子に混ざって
ここ(青道)のハードな夏合宿も折れることなく参加してたから

アイツの体力は普通の女子と比べものにならないほどダントツずば抜けてる

そりゃ、足りるわけねぇよな…(苦笑


それから降谷の怪我の具合を聞いて

練習場を後にした





No side



ーーーin 明治神宮第二球場



原「相変わらずだな、お前ら」

結「そっちこそ珍しい。今のチームの主力が決勝を観に来るなんて」


結城は稲実の主力メンバーに目を向けて隣に立つ原田に言う


結「成宮も来るのか?」

原「わからん。昨日は渋ってたな」


「結城先輩!!」

二人が話していると息を切らしたAがやって来た


伊「天宮、遅ぇじゃねーか!何してたんだよ?」

Aの声に伊佐敷が反応する


A「お墓参りに行ってここへ来る途中にバッティングセンターを見つけまして……。堪らず少し打ってました。そして気付いたらギリギリに……」

亮「ホント、野球バカだよね。天宮って」


天宮と呼ばれるAに、原田は凝視してから「なるほど」と頷き


原「鳴のやつ、絶対ここに来るな…」

と、呆れ混じりに呟く


そんな原田の呟きに結城とAは顔を見合せ首を傾げるが

原田は「こっちの話だ」と誤魔化した

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時

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