相談の電話〈137〉 ページ3
Aside
電話の向こうから聞こえる一也くんの声は
元気がなく、何かに悩んでいるような
そんな感じに聞こえた
3年生が引退して新主将となった一也くん
周りがよく見えてる彼でもやっぱり悩んだりすることがあるのかな…
A「いえ、私も電話したかったので…
あの、何かあったんですか?」
御『まぁ、ちょっと…』
A「私じゃ頼りないかもしれませんけど
話してくれますか?」
御『頼りなくねぇよ。だから電話したんだ』
一也くんは少し笑ったように言うと
私に何があったのか話してくれた
他のメンバーと温度差を感じた渡辺先輩から
一也くんが相談を受けたということで
今日、一也くんは副主将の前園先輩ともめたらしい
A「……一也くんと渡辺先輩は元々の立ち位置というかそういうものが違うから、一也くんが渡辺先輩の気持ちがわからないのは仕方ないことだと思います。…………」
アドバイスとかより
話を聞いて私は自分の思ったこと一也くんに伝えた
御『……なるほどな…サンキュ。お前に話してよかったよ』
A「そう言っていただけて嬉しいです!
いつも私ばかり一也くんに相談に乗ってもらってたので…すみません」
御『謝んなよ。
オレは頼られて嬉しいから気にすんな!』
それから一也くんと秋大会のことや他愛のない話をして電話を切った
秋大会は勝ち進んでいるようで次の対戦校は
都立王谷高校ならしい
私も応援行きたいな…
そう思いながら面倒な大量の宿題をして
ベッドに潜った
ーーーそして2日後…
午前練の土曜日の午後
部活が終わり
制服に着替えた私と真美、優月ちゃんは
カラオケ店に向かったのだけど
「今日はよろしくね!」
カラオケルームに入ると何故か知らないお兄さんたちがいて
隣の真美を見ると口を開けて硬直していた
私は二人の腕を引いてトイレへ行く
A「ゆ、優月ちゃん……どういうこと?!」
谷「ごめんね、本当は合コンなの。
麻里も葉月も今日行けなくなって、それで2人を誘ったってわけ…」
麻里と葉月とは他のソフト部1年のこと
1年生はこの5人しかいない
てかそんなことより
ごごご合コンって……!?
A「ちょっと待って!
私、か、か、彼氏いるんですけど…」
一也くんいるのに
いくら遠距離だからって他の男の子と遊べない
というより遊びたくないし
一也くんを裏切るような行動はしたくない
谷「そーなの?!ごめん、知らなかった
でも、今日だけだから」
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作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時