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片付け〈154〉 ページ20

Aside



寮に到着してミーティングまでの時間

私は一也くんの部屋に行く


一也くんはとりあえず、これ以上汗臭い状態で私の隣には居たくないと言って

シャワーを浴びに行ってしまった


私は全然気にならないんだけどな……。



ーーーガチャッ


3ヶ月と半月程、生活していた部屋に2ヶ月に足を踏み入れる


私の荷物はもちろんなくて

今となっては一也くんの一人部屋になっているから広く感じる


一也くん一人になると部屋散らかるんじゃないかと思っていたけど

結構キレイにしてる……


と思ったのもつかの間


棚の方に目を向けると
テレビの下にDVDが散乱していた


……前言撤回。


一也くんがシャワーを浴びている間に

やることがない私は散らかったテレビの前を片付けることにする


DVDは一也くんの好きな長澤ちゃんのドラマや映画


私も長澤ちゃんが好きで、時間がある時は一緒に観たりしていた

さすがに徹夜してまでは観なかったけど


DVDを片付けてから、少し気になったベッドの下を覗いてみる


前に一度だけえっちな本を見つけて

あれは倉持先輩と亮介先輩が仕掛けたドッキリだったけど

もしかすると……と思ったが

ベッドの下には何もなかった



御「……何やってんだ?」


A「!!?」


ビクッと肩を震わせ、声のした方へ視線を移すと

ベッドの下を覗く私を呆然と見下ろす一也くんがいた


A「な、何でもないですよー……(棒読み」


御「ははーん。お前、エ○本探してたな?」



ギクッ!!


どうせ首を振っても一也くんにはお見通しだと思い、私は小さく頷いた


御「安心しろ。そんなもんここにはねぇよ!」


一也くんは私のおでこを指で弾いた


御「つーか、まだ疑ってたのかよ?」


A「疑っていたわけじゃないですけど…。
一也くん、健全な男は誰だって持ってるって言ってたから……」


御「疑ってんじゃん、それ。まぁ、俺の言い方が悪かったな…」


一也くんは苦笑すると

真っ直ぐに私の目を見て


御「俺が見たいと思うのは、Aの裸だけだから!てか、一度少しだけ見たけどww」

と言ってニッと笑った


A「…完全な変態……いや、セクハラ発言ですね…」


御「ひでぇな、彼氏にセクハラはねぇだろーww
あ、それより忘れ物、見つかったか?」


一也くんは思い出したように言って話をそらした


私も、そろそろ本題に入らないといけないと思い

一也くんに向き直る



A「……一也くん、脱いで下さい」

大胆発言〈155〉→←怪我してる?〈153〉



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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時

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