バカップル〈149〉 ページ15
Aside
結「……新チーム結成の時から気にかけてはいたけど、気づけば決勝か…。
あと一つ、絶対取れよ」
御「はい!必ず取ります」
一也くんは真っ直ぐに結城先輩を見て言った
丹「市大か薬師か……この後試合観ていくんだろ?」
門「明日はみんなで応援行くからな」
結「俺たちは帰るが天宮はどーする?」
A「じゃあ、私も……」
御「えっ、帰るの!?」
一也くんは目をぱちぱちさせてから少し寂しそうな目で私を見下ろした
A「いえ、今夜は高島先生の家にお世話になるのでまた寮の方に顔出しますよ!
その前に、お墓参りに行っておきたいので…」
御「墓参りって……」
A「父のです。父の地元はここ(東京)なのでお墓はこっちにあるんです」
地元(愛知)で暮らしたいというお母さんの意見を尊重して、お兄ちゃんが生まれてからずっと愛知で暮らしていたという
御「じゃあ、俺も行く!将来Aをお嫁さんにもらうわけだしww」
そう言って一也くんはニヤッと笑う
A「……え?」
結「御幸と天宮はもう将来を誓い合ったんだな」
隣で聞いていた結城先輩が感心したように言った
しょ、将来を誓い合ったって……!?
A「私、今初めて聞いたんですけど…」
御「そりゃそーだろ。初めて言ったし♪
心の中ではずっと思ってたけど。嫌?」
私の顔を覗き込んで笑う一也くんに
私はフイッと顔をそむける
A「っ……///と、とりあえず、一也くんはまた今度です!次の相手の試合、見ておかないといけませんし」
倉「ヒャハハッ!無理やり話題そらしたなww」
結「……フラれたのか?御幸…」
御「いや、違いますから!!ただの照れ隠しですよ」
ツンツンと私の頬をつつく一也くん
門「はいはい。お前らバカップルのイチャつきは見飽きたから、そろそろ行くぞ」
門田先輩が呆れたように言うと、一也くんは私の頭を撫でた
御「…じゃ、またあとでな。」
A「…はい」
一也くんたちと別れてから結城先輩たちと階段を降りていると真中さんと大前さんがいた
真中さんと大前さんは怪訝そうにじっと私を見る
A「あ、あの……何でしょうか?」
真「わ、悪い。何処かで見たことあるような気がしてな…」
門「……天宮だよ。俺らと一緒に戦ってた1年レフトの天宮A」
大「驚いた。まさか本当に女だったのか!」
ライバル校市大の中で、おんな男が青道のレギュラー!?と騒がれていたらしい
428人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時