宣戦布告〈147〉 ページ13
御幸side
「急げー」
「あとその下のカバンもな」
試合が終わり、ベンチ裏に行こうとドアを開けると
次ここを使う薬師がいた
真「決勝進出おめでとう!」
雷「カハハハ!またできる。また明日夏の続きができるぞ!!」
倉「勝つ前提かよ。相手は三高だってのに余裕だな…」
真「あの練習試合以降も勝ちっぱなし。
……あ、そーだ!」
真田は思い出したように呟き俺を見る
真「俺、Aちゃんに告ったから。やっぱり女の子だったんだな、天宮ちゃんって」
御「……はぁ!?いつだよ!?」
真「さっき♪ナイトくんに飽きたらいつでも俺のとこに来いってな!ww」
余裕な笑みを浮かべて言う真田
さっきって……電話でか?
まさかAのやつ真田と連絡とってんのか!?
つーか、Aが女だって知ってたのかよ!!
真「俺、こそこそするの嫌いだから。今の宣戦布告な?」
御「……Aは渡さねぇよ。絶対!」
真「俺もそう簡単には諦めねぇから!」
目線だけで火花を散らしていると
倉持が間に割って入ってきた
倉「お前らもうその辺にしとけ!御幸、早く行くぞ」
倉持に止められ勝ったつーのになんだか不快になり視線を落とす
すると薬師の選手たちはベンチに入っていった
倉「またライバルが出来たな御幸!」
御「ったく……。呑気に言うなよ」
倉「ヒャハハ!ま、頑張れよww」
他人事のように言いやがって……
まぁ、他人事なんだけどな
御「降谷!お前は太田部長と病院行ってこい」
降「いいんですか!?御幸先輩は行かなくて」
……さっきも監督と礼ちゃんに訊かれたんだよな
大丈夫っつって拒否ったけど。
決勝が明日だってぇのに
今、俺が怪我したって他のメンバーに知られてチーム全体に動揺させるわけにはいかない
御「何で?まさか付き添いが必要ってわけじゃねーよな?」
俺はわざととぼけたフリをして
試合を見ておきたいと理由を付け降谷一人で行かせた
荷物を運んで次の試合観戦をするためスタンドに行く途中
応援に来たくれた哲さん、丹波さん、門田先輩がいた
よく見ると、哲さんの後ろに誰かいる
……女の子?
ワークキャップを深く被っていて顔がはっきり見えない
前「あの……哲さん、後ろにいる人誰ですか?」
ゾノが恐る恐る訊ねる
「もしかして、彼女とかっすか!?」
と彼女疑惑の声が上がる
すると哲さんは微笑んで後ろにいる彼女を俺の前に出した
周りはさらにざわつく
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作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時