新しい生活〈136〉 ページ2
Aside
夏の暑さもなくなり
涼しい秋風が心地いい10月
一也くんと遠距離になって２ヶ月が経った
ほぼ毎日メールしてたまに電話もしている
今のところ、ケンカもなく順調
遠距離を始めたばかりの頃は
いつも傍にいてくれた一也くんがいないことに
違和感や不安、寂しさもありと
泣いてしまうことも多々あった
だけどその度にタイミングよく一也くんから
電話が来て
弱音を吐いてしまったり電話中にも関わらず泣いてしまったりしていたけど
一也くんの声を聞くと寂しさはあっても
気持ちが落ち着いて
今では近況報告を聞きたり話したりと
楽しい会話ができている
一也くん以外にも
倉持先輩や沢村くん、降谷くん、春市くん
結城先輩、亮介先輩、伊佐敷先輩、等…
先輩たちからのメールもあって
いろんな話を聞いている
成宮くんからのメールもたまにあって
毎回、一也くんとはどーなってるのか訊かれる
新しい学校にも慣れて
リハビリをしながら部活にも参加している
部活は幼なじみの真美に誘われて
ソフトボール部に入部した
前みたいな投球はまだできないけど
だいぶ投げられるようになった
浅「Aー！部活行くよ！！」
今日の授業が全て終わると
部活大好きな真美がせっせと荷物をカバンに詰めて私を呼ぶ
A「うん！」
一也くんに会える日を楽しみに
こうして私の日々が過ぎていく
部活が終わり、整備をして道具を片付け
部室に戻り着替えていると
「ねぇ、真美とAは明後日の午前練が終わった後、 何か予定ある？」
同じ１年の谷本優月(たにもとゆづき)が声を掛けてきた
浅「ないよー！！」
A「私もないけど、どうしたの？」
谷「みんなでカラオケ行きたいなって！」
カラオケかぁ…
私あんまり上手くないんだよね
いや、あんまりどころじゃない音痴なんだ
浅「いいねぇー！久々に歌いたい！！Aも行くでしょ？」
A「えっと……私、音痴だから…」
谷「大丈夫！私もジャ○アン並に音痴だから」
A「んー……じゃあ、行こうかな」
せっかく誘ってくれたんだし
もっと仲良くなれるチャンスかもだから
と私は行くことを決めた
帰宅後、夕食を食べてお風呂に入って
部屋に戻りストレッチをしていると一也くんからメールが来た
御 [ 今電話しても大丈夫？ ]
A [ 大丈夫ですよ ]
と返信すると、すぐ電話が掛かってきた
A「もしもし…？」
御『……急にごめんな』
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作者名：あんず
| 作成日時：2014年6月19日 16時
