【男主】飼い慣らされた蛇【七種茨】

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｢集合まであと20分か、そろそろ出る？｣

｢そうですね。ここで時間を潰せて良かったです。｣



よいしょ、と立ち上がり少し下から見てくるため自然と上目遣いになる茨。
ん〜可愛い。

茨の頬に手を添え、じっと目を見つめる。



｢……、なんですか｣

｢ちょっと静かにして｣

｢っん、！？｣



我慢できなくてそのまま唇を重ねた。
瞬時にでてきた蹴りも強くなったなぁ、
まぁ避けたけど。

一気に顔が赤くなり、キッとこちらを睨んでいる



｢あは、ご馳走様でした｣

｢A…っ！欲求不満ですか！？女なら誰でもいいかもしれないところ申し訳ありませんが自分は男ですので！｣

｢茨だからしたんだよ。早く落ち着かないと外出れないよ〜茨ぁ｣

｢誰のせいで！｣



気持ちを言うつもりも、繋がるつもりもないが減らないもんなら貰っといちゃおう。
だって次いつ死ぬかわかんないし。

ほら、言うじゃん？推しは推せる時に〜って。
推しの言葉の使い方わかんないけど



｢いばら、可愛い｣

｢ぅっ、｣



耳元で言えば更に赤くなったし声も漏れちゃうんだもん
可愛すぎてお兄さん心配になっちゃう

本当は俺だけの茨でいてほしいのにな。



｢A、ほんとに勘弁してください、｣

｢ごめんねいじめすぎた……ぁ、茨？｣

｢熱にやられました。目閉じてこっち見ないでください。｣



そんなことで元気になっちゃうなんて、経験の少ないことバレバレだよね。
その姿に似つかわしくない下半身の膨らみ。

施設にいた頃、初めてなってしまった時に苦しい、痛いと泣きそうになりながら縋りついてきたのを覚えている。



｢いばら｣

｢だからそこで喋んな……！｣

｢ロケ終わったら時間作って…そのあと俺の家おいで。昔みたいによしよししてあげる｣

｢は、｣



完全に俺のペースだ。
頭を撫でても何も言わずギュッと目をつぶった。
可哀想な茨に手を差し伸べてあげなくては…。

可哀想にしたのは俺なんだけどね

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