華のない隊士【日番谷冬獅郎】 (ページ7)

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7.華がない私の毎日の話ページ7

「･･･む、･･･さ･･･！」

「ふ･･･ら･･･！」

「･･･じ･･･ん！」

「藤村さん！」

『！？』

肩を強く揺さぶられ、思わず目を開けた

「あ、やっと起きた。藤村さん、仕事中に居眠りしないで。」

私の肩を揺さぶっていたのは私の同僚の女隊士だった

『ん･･･すみません、物思いにふけっていたらつい･･･』

「はぁ、これからは気を付けてね。」

後ろを向き、右にに置いていた書類をトントンと整えて左の書類束に積んでいく先輩隊士

あぁ、そっか。今は松本副隊長がやる予定の書類を整理してるんだった

『すみません。それにしてもこの書類の量凄いですよね』

私が処理する予定の書類の束を見れば、私の座高よりも少し高く積みあがっていた

「ウチの副隊長だもん。仕方ないわよ

サボってばっかりで仕事はからきしで殆どやらないから」

『ですねぇ･･･はぁ、隊長の胃が心配になってきます』

「今度四番隊で胃薬貰って渡してこようかな。」

他愛のない話をしながら書類を処理していく。

先輩の方は私が居眠りしている間にも作業をしたのか随分と少なくなっていた

ふと、体が重くなった

「おーつかれっ！」

『うわぁっ！？』

振り返り見てみると、副隊長が私にのしかかってきていた

私の驚いた声に気づき、後ろ隣の先輩が振り返った

「！ま、松本副隊長！」

「んん、なぁに？人をオバケみたいに」

「それは失礼しました･･･ところで副隊長はなぜこちらに？」

「ん～散歩？そう言えばその書類、何？やけに大量にあるけど」

『副隊長がおやりになるハズの仕事です』

その答えは予想外だったらしく

驚いた表情をされたと思ったらじりじりと出口へと後退している

「えｯ･･･あ、あぁーそう。なんだー･･･が、頑張って！」

案の定副隊長は逃げて行ってしまった