嘘だらけの恋でした。【赤司征十郎】

12.大好きです ページ13

「本当に変わってない..あっくんは」





紫原「Aが変わりすぎたんだし」





大きな身長 小学校の頃から大きかったけど..ここまで大きくなるなんて




君は優しい..





紫原「何笑ってんの？」





「..懐かしいなって 今も昔もあっくんは大切な人の一人だ」






紫原「は？何言ってんの」




そうやって眼をそらすあっくん



君は優しい..知ってるよ
赤司くんのことそうやって言ってるけど..さりげなく私を傷つけないようにしている。
何かあるとすぐ来てくれるし..今でもこんな子供の時の約束に付き合ってくれてる。

君は私が嫌いって言った。
でも、私は好きだよ 優しい君が大好きです。
私にもう一つ生きる希望を与えてくれた君が大好きです。

こんなこと言ったら..また頭潰されちゃうんだろうね。






「あっくん..心配してくれてありがとう」





紫原「..心配なんてしてないし」






「でも、私は頑張ってみようと思う 傷ついたって大丈夫だよ？
だって..あっくんが隣で慰めてくれるから」





意味が分からんみたいな顔をして、私を見るあっくん





「いつか、必ず私を好きにさせてあげるよ!あっくん!」




私は走った。



ごめんね..付き合わせて



ありがとう..本当にありがとう




君を好きにさせるとか言って..もう、出来そうにないや





一緒に過ごせそうもないや..






「ごめんね..」





雫が光り 溢れ出す。






.








もう、あっくんとお菓子食べれそうにないや..




心と裏腹に時間は過ぎていく..







「桜が..散っちゃう」







.









赤司「―――――A？」





.





残り僅かな時間でも君と..

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