204 秘宝 ページ29
一部始終を見て居たネビルは不安そうに声をあげた。
「A、君の使い魔ってひょっとして、」
「ええ、毒蜘蛛のマグスよ。
悪いけどこのことは黙ってくれるかしら。
マクゴナガル先生からお叱りを喰らうわ。」
しいっと指を立てたAは、前方の方がやけに騒がしい事に気がついた。
「おい、くるぞ。」
「分かってる。」
ドラコの忠告を反面に、Aは構える。
視界の端に同胞がいるのを確認してから、
〈燃えよ_________Incendio〉
事前に仕掛けて居た魔法装置を操作、
炎上魔法がスイッチの役割を果たしたおかげで、一気に連中の足元の草が炎上し、掛けがってこようとした連中は慌てる。
そこに、
〈水よ__________Aguamenti〉
アレンが単に消化魔法を唱えた、
ように見えたが水は炎を消しながら勢いをつけるように地面を滑り降り、驚いている連中の足元を掬い上げて、そのまま坂道を転がしてしまう。
「ネビルッ！」
小さく指示を出したAに、ネビルは一瞬迷うが、二人の意図が分かったように頷き、
〈凍れ！_______Freezing Charm！〉
すると、カキンッと水で濡れた地面は凍ってしまい、人狼達も足をすくわれ、仲間を巻き込んで大きく転倒。
「義弟っ！」
すっかり定着されている呼び名に、顔が赤くなりそうなドラコは、しぶしぶと言った表情で、
〈爆破しろ__________Confringo〉
背後の禁じられた森の巨大樹に命中しいたそれは、他の木々も巻きこんで連中の上に覆いかぶさった。
「凄い！A見た？！
合わせ技だよ！！」
「ええ、凄いわっ！！」
素直には嬉しそうにはしゃぐ二人に、複雑そうな顔のドラコに、嬉しそうに見つめるアレン。
瞬間、
ドオオンッと盛大な爆発音が響き渡り、A達が天を見上げると、なんとホグワーツを覆ってい筈の防御呪文が破れていた。
「なっ？！」
防御が破壊され、前方から怒濤の様に押し寄せてくる連中に、Aは舌打ちをした。
焦った様子のドラコ達と合流したA、するとまるでタイミングを計ったかの様にマグスがAの方に降りてくる。
「マグスっ」
［ああ防御壁が破られた、野外は無理だ。皆城に立て篭ってる、こっちだ。］
マグスは蜘蛛達の道しるべを作り上げ、A達は頷き合ってタッと内部に逃げ込む。
そこから先は攻防の連続だった。
先ほどの様に地形や、地質やトラップは効かない為、必然的に肉弾戦を強いられる事になったA達。
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ゆう - こんなに引き込まれたのは初めてです。内容も構成も素晴らしい小説でした。主人公とドラコのむず痒いようで愛おしい関係に心が温まりました。本当に面白かったです。あなたの物語を読めたことに感激しています。素敵な話をありがとうございました。 (2020年11月20日 23時) (
レス) id: ba6b4fdba7 (このIDを非表示/違反報告)
の - とても読み応えのある作品で、完結まで休みなしで読み終えてしまいました。物語が進んでいく中で、主人公とドラコの関係性が少しずつ変わり、謎も解明されていき、終始どきどきがとまりませんでした。私の拙い言葉では言い表せないくらい、本当にすてきな物語でした。 (2020年10月25日 4時) (レス) id: f5af52d735 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - ナナナさん» 深夜ですか？！ありがとうございます！そこまで言ってもらえるととても嬉しいです(^^)本当にありがとうございます。 (2018年12月5日 7時) (レス) id: 0af6fdad08 (このIDを非表示/違反報告)
ナナナ - 読み始めたら止まらんくて気付いたら夜中の3時まわってた！とても引き込まれました〜とても面白かったです (2018年12月5日 3時) (レス) id: f9de44e996 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - 水素ちゃんさん» こちらこそありがとうございます。始めて書いたハリポタ作品なだけあって、至らぬ点があったにではないかと何度も読み返したあの頃が懐かしいです^ - ^そんな経緯もあってか、真摯なご感想に感激しました。こちらこそ貴方様の様に素敵な読者様に出会えて光栄です。 (2018年6月16日 18時) (レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月21日 23時
