検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:146,404 hit

いざ手合わせ ページ10

それからも変わらず柱稽古は続き、私は隊士をビシバシと鍛えていた。

稽古を終えると、近頃私は無性にわらび餅が食べたくなる。空いた時間にわらび餅を買いに街へ出た。その帰り道、ボーッと歩いていると見覚えのある大きな屋敷を通りがかった。

『あれ、ここって冨岡さんの屋敷じゃなかったっけ?』

私の記憶は正しかったらしく、屋敷から丁度冨岡さんが出てきた。

『こんにちは冨岡さん。わらび餅買ってきた帰りなんですけど、食べます?ついでに手合わせしましょうよ!』

「あぁ、入れ。」


冨岡さんはあっさり承諾してくれて、私を屋敷へ入れてくれた。


『冨岡さんとはあんまり合同任務もなかったから、何気に手合わせ初めてですね。前々から願ってた事なんですけど偶然、やっと叶っちゃいました。』

「始めるぞ。」




冨岡さんの水の呼吸は、本当に隙がなく綺麗な太刀筋だ。攻め入るところが見当たらないほどに。

けど、私は柱が相手だとしても、そんな簡単に負けはしない。むしろ今はいい勝負だと思う。

冨岡さんの流れるような隙のない攻撃を、ギリギリで見極めてできるだけ省エネで避ける。私があらゆる方向から仕掛ける攻撃を、冨岡さんはサラリと受け流す。

そんなことが延々と続いて、決着は中々つかない。




『これ、決着つきますかね……。そろそろ終わりますか?あ、まだ物足りないなら全然喜んで付き合いますけど。』

「……引き分けで終わりだ。」




私の隣に二人分のお茶を持った冨岡さんが座る。




『ふぅ。冨岡さん、ぜんっぜん隙がないから攻撃しててつまんないです。』

「それは褒められているのか?」

『えぇ?そんなの褒めてるに決まってるじゃないですか。』

「そうか」







と、何気なーい会話をしているとドスの効いた聞きなれた声が聞こえてきた。

おはぎ談議→←普通の幸せ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (248 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
674人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , , 不死川実弥
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆりなんぽん - あぁもうハラハラします!せめて、夢主だけでも幸せになって! (2020年6月6日 18時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
日向鬼@低浮上(プロフ) - 好き好き好き好き好き好き好き好き好き((頑張ってください!最後二人には幸せになってもらいたい…!! (2020年6月1日 22時) (レス) id: 98b52071c9 (このIDを非表示/違反報告)
なな - もう!不死川くんキュンキュンしちゃうわ!(蜜璃ちゃん風)実弥の落ちが好きになる…! (2020年4月26日 9時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - コメントありがとうございます!個々に返信できなくてすみません……でも本当に応援のコメントが励みになっているんです。もう感謝しかないです……これからもこの作品をよろしくお願いします! (2020年4月23日 19時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 続編おめでとうございます!!とーってーっも面白いので、応援してます!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なるは。 | 作成日時:2020年4月16日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。