検索窓
今日:20 hit、昨日:56 hit、合計:146,632 hit

力を補う技 ページ15

鬼のおかげで目が覚めた。こんなところでモタモタしていちゃいけない。

刀を強く握りしめ、瓦礫を退けて立ち上がる。心拍数がかなり上がっている。体温もいつもの3度以上は高いと思う。痣が出せたのかな、体がよく動く。








『……さっきさぁ、女だから力が足りないって言われて、私は否定しなかったけどはけどさ。お前、私のことを見くびり過ぎてるんじゃないの?』

「(なっ!?額に独特な紋様の痣が!?なんだこの女は……さっきより速さも力も格段に上がっている、まるで別人!!半殺しとかいう場合ではなくなった。早く息の根を止めなければ驚異になる……!!)」





鬼の両手を切り落とし、再生に時間が取られている。今ならあの技を……


『宙の呼吸 漆の型 疾速・天地無双!!』


鬼の首が宙を舞った。


「速くて見えな……かった……!!でも僕は……上弦の鬼だ……頸の弱点くらい……克服している!!」

鬼は自信満々にそう言うと、頸の断面が閉じていく。

『こっちは時間が無いんだから早く死んでよ、もう!』

鬼の首が完全に塞がるまで、攻撃を交わしながら何度も鬼の体に斬り込んだ。すると、切り口からボロボロと灰になっていく。

「そんなっ!なんで、首は塞いだのに!!」









『首を塞ぐのに必死になって、他の部分の回復に手が回らなかったんでしょ。』


「死にたくない!!僕はまだ生きなきゃ!!生きて母さんの看病を……………母さん……ごめん」




走馬灯を見ているのか。この鬼の外見は私と同い年くらいに見えた。けれど、心はきっと見た目よりもかなり幼かったのだろう。私は崩れていく鬼の頭をそっと手を置いた。

今はとても大事な局面。鬼にこんな情をかけている場合ではないと分かっているけど……。

『地獄を歩いた後で……お母さんに会えるといいね……。』

補足→←会心の一撃



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (248 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
672人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , , 不死川実弥
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆりなんぽん - あぁもうハラハラします!せめて、夢主だけでも幸せになって! (2020年6月6日 18時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
日向鬼@低浮上(プロフ) - 好き好き好き好き好き好き好き好き好き((頑張ってください!最後二人には幸せになってもらいたい…!! (2020年6月1日 22時) (レス) id: 98b52071c9 (このIDを非表示/違反報告)
なな - もう!不死川くんキュンキュンしちゃうわ!(蜜璃ちゃん風)実弥の落ちが好きになる…! (2020年4月26日 9時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - コメントありがとうございます!個々に返信できなくてすみません……でも本当に応援のコメントが励みになっているんです。もう感謝しかないです……これからもこの作品をよろしくお願いします! (2020年4月23日 19時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 続編おめでとうございます!!とーってーっも面白いので、応援してます!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なるは。 | 作成日時:2020年4月16日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。