柱の少女は、狙われ体質。参

宙柱邸 ページ2

【柱稽古編】

炭治郎side






伊黒さんには最後まで嫌われていて悲しかったな……




次は宙柱邸、Aさんのところだ。

少し歩くと、立派なお屋敷が見えた。ここが宙柱邸か。




……。

その奥に聳え立つ山からは複数の人の悲鳴が聞こえてくる。

炭「ここで……合ってるのかな？」





想像と違う光景に少し戸惑いながらも、屋敷の中へ入る。




ごめん下さい、と言いながら敷居をくぐると、とても礼儀正しい女の子が出迎えてくれた。


隊服を着ていて、年齢は俺とあまり変わらないと思うのに、凄くしっかりした子だ。








「あら、こんにちは。蒼天様の稽古を受けにいらしたのですね？ご案内致します。」


炭「ありがとうございます!!あ、俺は竈門炭治郎です！しばらくの間お世話になります!!」






俺が威勢よく挨拶すれば、その人は優しく微笑んだ。




とても感じのいい人だ。匂いからして血の繋がりは無いはずだけど、Aさんと雰囲気が少し似ている。

Aさんとお揃いの組紐で髪を結っているからかもしれないな。







「蒼天様と隊士の方々は今、山で稽古をされています。今日はもうすぐ日も暮れるのでそろそろ皆さん下山されるかと思いますよ。それまでは部屋かお庭で自由にお過ごし下さい。」


炭「はい！」





すれ違う隠や侍女の人達は皆そんな感じでとても和やかな雰囲気のお屋敷だな。








部屋へ案内してもらったあとは、庭を借りて素振りをして皆さんの帰りを待つことにした。



Aさんは楽しい稽古だと言っていたから楽しみにしていたんだけどな。今日できないのが残念だけれど、明日からに備えよう。





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宙柱邸では、蝶屋敷の子達のように仕事をしてくれる子供が数人いるよ！

鬼のせいで身寄りのない子や訳あり隊士などをAが引き取ったらしい！

皆Aのことが大好きでリスペクトしてるとか。だから、Aと同じ紺色の組紐で髪を結ってるんだって！

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