今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:4,678 hit
小|中|大
第弐章 精神裁判開廷__規則 ページ10
「…何か?」
赤の王様が静かにたずねる。
言ってしまったものは仕方ないと、僕はたどたどしく言った。
「え、えーと、あの、おかしくないですか?」
「何がです?」
「ここは裁判所なんですよね?」
「えぇ、そうですよ」
「なら、今のはメチャクチャじゃないですか?
僕…裁判には詳しくないけど…証拠とか、被告人の意見とか、弁護人も…
こんなあやふやな情報で処刑なんておかしい…!」
「あれ、君はこの裁判の規則を知らないのかな?」
トド松が口を挟んできた。
“君”なんて他人行儀な呼び方に違和感しかなかったけど、とりあえずスルーしておく。
「規則…?」
「まずは処刑、判決はその後です」
「馬鹿げてるだろ!処刑を先にするなんて!」
処刑を先にする裁判なんて聞いたことない!
常識的に考えておかしい!
「そうよ!私は白ウサギを殺してなんかいないわ!」
裁判所に凛とした声が響く。
被告人ハートの女王だ。僕の目の端に彼女が見えた。
って、え……?
「何度も言っているでしょう!私は殺してない!」
(トト子ちゃん!!??)
そこには、可愛らしいドレスに身を包んだ僕らの幼馴染み、弱井トト子の姿があった。
第弐章 精神裁判開廷__常識→←第弐章 精神裁判開廷__事件
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
如月慧音花(プロフ) - ひぇ、ありがたいお言葉…!ありがとうございます、頑張ります…! (2020年11月19日 15時) (レス) id: e44a9745ad (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - ずっと待ってますよ! (2020年11月12日 0時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
如月慧音花(プロフ) - 僥姫さん» 更新できてなくて本当に申し訳ないです。受験勉強がある上に今はこのお話を書くモチベーションが上がらなくて…。本当に申し訳ないとは思っているのですが、待っていただけると嬉しいです (2020年6月24日 17時) (レス) id: dbf5a4fb19 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - 続きは何処に? (2020年6月24日 12時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:如月慧音花 | 作成日時:2019年12月1日 17時