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第弐章 精神裁判開廷__黙秘 ページ14

僕は口を開いた。

「凶器は…刃物って具体的に何ですか?」

「包丁だよ」

「包丁…白ウサギの所有物でしょうか?それとも別の誰かの?」

…まさかここも調査されてないって事は…

「具体的に誰の物かはわからないよ。どこでも手に入る包丁だったもん」

なかった。さすがにそこは調査済みだったらしい。
てかお前「もん」とかあざといな……。

「なるほど…」


「ちなみに凶器の包丁からは、指紋が見つからなかったよ。
…おっ!今の台詞いかにもサスペンスっぽくてかっこいいかも!」


「ふざけないでください!」


…気を取り直して、次は発見時について聞こう。


「ハートの女王様は、そもそも何故、視聴覚室へ行ったんですか?」

「……………………………」

トト子ちゃんは何も喋らない。何かおかしい。

「ハートの女王様…?」



「……………………………………………言いたくないわ」



「え?」

「言いたくないと言っているのよ」

「えぇ!?」

何で…!そんなもの、「自分が犯人だ」と言っているようなものだ…!


「ほーらごらん?彼女は自分で『犯人は私です』って言っているようなものだよ?」


「い、いや…か、かなり怪しいですけど、断定はできません」

かなり怪しいけど(二回目)。


「あれあれ?人間には『疑わしきは罰せよ』とかいう言葉があったと思うけどな?」

「逆だよ!『疑わしきは罰せず』!」

思わずツッコんでしまった。


…とにかく何故トト子ちゃんが視聴覚室へ行ったかはわからないか…。

じゃあ次。現場についてだ。

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如月慧音花(プロフ) - ひぇ、ありがたいお言葉…!ありがとうございます、頑張ります…! (2020年11月19日 15時) (レス) id: e44a9745ad (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - ずっと待ってますよ! (2020年11月12日 0時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
如月慧音花(プロフ) - 僥姫さん» 更新できてなくて本当に申し訳ないです。受験勉強がある上に今はこのお話を書くモチベーションが上がらなくて…。本当に申し訳ないとは思っているのですが、待っていただけると嬉しいです (2020年6月24日 17時) (レス) id: dbf5a4fb19 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - 続きは何処に? (2020年6月24日 12時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月慧音花 | 作成日時:2019年12月1日 17時

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