年上の婚約者【赤司征十郎】

年上の婚約者　６。 ページ7

-Aの父side-








俺は話し始めた。



「父さんの勤めてる会社と仲良くしてもらってる、
『赤司さん』という方がいるんだ。



　実はその人の息子が、全く女っ気がないらしくてな。




　顔はすごく良いんだが……というか、モテるんだが、

　仕事熱心でそういうものに興味を持たないらしいんだ」





ふーん。それで？それが私に何の関係があるのさ。と、
Aが俺に向かって不思議そうに問った。






それを、最後まで聞いたら分かる、
と言って制し、また言葉を紡ぎ始めた。









「それで、その話を聞かされた社長が、俺に
　Aに考えてもらえないか、と言ったんだ。




　……まあ、俺に娘がいると知っていたからな。







　それで、俺は無理やり押し付けるのが嫌だったから、



　【Aが承諾したとしたら】と言う条件付きで、
　社長に話をつけてきた。





　それで、詳しい事情をお母さんに話したら、






　「まあ！この人格好良いじゃない。
　Aも断らないに決まってるわ！」と言って




　お母さんはその気になっちゃって









　……今の状況にある訳だ。」





　最後は少し申し訳なくなってしまって、だんだん声は小さくなった。







何も知らせないままAに婚約者になってもらうのは少し気が引けるので、



俺は赤司さんから貰ったプロフィールのようなものをAに渡した。

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ラッキーカラー

あずきいろ

☆ラッキー赤司君☆

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