【鬼灯の冷徹】遠い存在【白澤】

御褒美 ページ8

「かぁ〜疲れた〜！」


『お疲れさま、桃太郎くん』


「ありがとうございますAさん」


『今日は早めにおやすみして疲れを取ってね、』

「(早めにおやすみしてとか可愛いかよ！！)

　では、お言葉に甘えてお先に。おやすみなさい」


『はい、おやすみなさーい』









そして問題は白澤様。





何でもしてあげるって言っちゃったんだよなぁ。








１日中一人で店番しろとか言われたらどうしよう。きっと過労で死んじゃう。





何があるか分からない恐怖を抱えながら 白澤様の部屋へ向かう。









ｺﾝｺﾝ




２度ノックをした後、



『白澤様、いらっしゃいますか』



声をかけてみる。すると案の定…





「あ、Aどうぞ中へ」


『失礼します。』







珍しいことに今日彼の部屋にもお店にも女の子の姿が見当たらない。




『白澤様、今日は女の子をお連れでないんですね。』


「うん、だって今日は…」









そう呟いた瞬間、目の前に見慣れない光景が広がり、肩に覚えのない重みを経験した。









「何でもしてくれるんでしょ？」









混乱した頭を落ち着かせ、冷静にこの状況を考えたところ、

どうやらあたしは白澤様に寄りかかられている状態らしい。

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