【鬼灯の冷徹】遠い存在【白澤】

気持ち ページ13

『白澤さま、おはようございます。』


「あ、A。你早〜」









たまに中国語入れてくるのやめて欲しい。

エセっぽい、なんとなく。





　









「どっかに女の子落ちてないかな」
　





落ちてるわけないだろ淫獣め。








『落ちてたら大変でしょ。全く、白澤様は本当に女の子にしか目がないですね


私も、女の子なんだけどなぁ…』









しまった、うっかり小声で呟いてしまったことに気づいたのは白澤様の一言。









「Aは可愛い可愛い女の子だよ」









やらかした。
あいつめニヤニヤしてやがる。









「あー、でも素直じゃないところは可愛くないな」









口を尖らせてそう言う白澤様。





素直になれないのは確かに私の欠点だ。

特に意中の人を前にしたらそりゃそうなる。









『素直じゃないのは知ってますー。白澤様だって、素直ですか？本心が見えない感じがしますよ。』




嫌味っぽく言ってみる。







「僕は素直だよ？今もこうやって可愛いって伝えてる」









いや、何かが違う、気がする…







『なんか、そういうんじゃないです。』


「え〜、違うの？」









嫌な顔をするところも、可愛い。

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