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第弐話 『屯所へ帰宅』 ページ3

「「……」」


重い沈黙の中、2人の足は屯所へと向かっていく。

そして、


「千幸…?

 千幸なのか、オイ…!!!」

「急にどうしたんだよ、土方さん…」

「どうしたもこうしたもあるか、バカヤロー…!!」

「……すみません」

「はぁ…分かりゃ良いんだ、分かりゃ。」


帰ってきて早々騒がしい奴だ、と俺は思うが口にはしない。

…後で面倒な事になるのだけは避けなければならないからな←


「おーい、近藤さ〜ん。

 千幸が帰ってきたぞ…!!」

「はぁ…!!?

 呼びださなくったって俺が___」


行く、俺はそう言おうとしたのだが時すでに遅し。

どたどたと走ってくる足音は紛れも無い近藤のものだったのだ。


「な、なにィ…!!?

 千幸君が帰ってきただとォ…!!!!????」

「…はいはい、帰って来ましたよ…!!!」


半ばやけくそになりながら俺は答えるが、

 近藤さんは嬉しいからなのか涙を流しながら俺に抱きついてくる。


「こ、こら近藤さん…!!

 離してください…!!?」

「いやいや、無事で何よりだよ…千幸君…!!」

「…俺が無事じゃないとでもお思いですか、局長…?」


ニヤリと不敵な笑みを見せながら近藤さんに詰め寄る俺に近藤さんは

 あ、いや…その…と意味を示さない言葉を発する。

ふふ、近藤さんも変わってないな。

「すみません、近藤さん。冗談ですよ。」

「………まぁ、変わりなくて何よりだ。」

「近藤さんも。」


二人で淡々と会話を続けるが約一名空気になっていることに気づく。←


「おい、テメェら…」

「「あ…」」

「あ、じゃねぇ…って近藤さんまで…」


呆れた顔で言う土方さんに近藤さんは『いやぁ、久しぶりだからつい…な?』と返す。

おい、何で俺の方を向きやがる。


「近藤さん…そんな目で見ないでください。」

「……」


ショボンと肩を落とす近藤さんを横目に俺と土方さんは屯所内部へと入っていく。

第参話 『総司と一』→←第壱話 『もう一人の副長』



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風間 千華(プロフ) - りぼんさん» そうですか…!!?…そう言って頂けると有難いですっ…!! (2014年6月7日 16時) (レス) id: 54a21fc248 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん - 面白いっスね。続きが楽しみです。 (2014年6月7日 15時) (レス) id: ccc929a7a3 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 私も小説書いているのでいっしょに頑張りましょう (2014年3月11日 22時) (レス) id: 9a0486d0f6 (このIDを非表示/違反報告)
緑間 涼(プロフ) - 月華さん» 面白いッスか…!!?そう言ってもらえると嬉しい限りです…!!!頑張らせて頂きます^^ (2014年3月11日 21時) (レス) id: 38c3740c28 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - とても面白いです楽しみにしてます(*´ω`*) (2014年3月10日 21時) (レス) id: 9a0486d0f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:土宮 歳弥 | 作成日時:2014年3月8日 21時

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