ランドールの魂を宿した僕は転生者3（twst男 not監督生）

特大大釜（デュースside） ページ7

「「大海原よ荒波よ、狂え、舞え、全てを飲み込め。アクアウェーブ！」」

「ってあれ？」

確かにアクアウェーブを放った筈だ
だが、どこにもアクアウェーブは見えない
まさか不発！？

「アッハハハ！やっぱりお前は不出来で何の役にもたたないトランプ兵だ！完全詠唱で不発なんてお笑い草もいい所……」

「この俺がいてそんな事あると思うのか？」

「なっ！？」

突如として寮長の目の前に巨大なアクアウェーブが出現した
何だ、あのおっきいの……！

「流石二人分の魔力、攻撃力も馬鹿にならない筈だ。」

「ギャアァァァ！」

寮長は後ろに盛大に吹っ飛んだ
それはそれは綺麗に弧を描いて

「い、一体どうやって！」

「俺のユニーク魔法を魔法に上乗せしたのさ。見えなくなるなんてこりゃあ使える……馬鹿にしてきた奴らに目に物みせてやれるな……」

クツクツの喉の奥から笑うラドル
……本当にラドル、か？

「何見てんだ行くぞ。」

「え"！？」

気づけば僕は箒の後ろに乗せられ空を飛んでいた
攻撃は空にも及んでいたがそれをラドルは的確なコントロールでかわしていた
す、凄い……

「デュース、とびっきりドデカイ大釜出せ！あいつの頭にぶち当てる！」

「何！？でも当たるのか？」

「当たるか当たらないかじゃない。当てるんだ。お前の母ちゃん馬鹿にしたバブガキに目にもの見せてやろうとは思わねぇのか！？」

そう言われ僕は目が冴えた
そうだ、今はとやかく言ってる場合じゃない
謝らせる為にも全力で……

「いでよ……とびっきりドデカイ大釜ぁ！」

そう唱えると信じられない位でかいのがでてきた

「上出来だ。」

ラドルはそう言って瞬時に魔力を練った
何だこの魔力量……！

「落ちたくなきゃしっかりふんばれよデュース！ゼロ……レイ！」

次の瞬間、信じられない太さのゼロレイが大釜を寮長の背後の化身に押し付けた
ビキビキビキッとひび割れる音が聞こえたかと思えば音を立てて化身が崩れ落ち寮長は悲鳴を上げた
が、同時にオーバーブロットの症状が消えていった

「やった……のか！？」

「ああ、お前の特大魔法のおかげだよ。サンキュ。」

頭をポンポンと撫でられれば僕は嬉しくなってしまった
な、何だ今日のラドル……
ヒーローみたいでかっこいいな……

「うぉぉぉい！」

「ん。」

下ではエースが凄い形相でこちらをみていた
僕らが降りると皆が駆け寄ってきた

「ラドル！デュース！何今の魔法！」

「いやいやどう考えたって一年生がぶっ放せる魔法じゃなかったよね！ブロット大丈夫！？」

「ブロット……うぉっ！結構染まってる！」

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