ムシュー・スケアラー(ルーク&ランドールside) ページ50
「ほら、約束。縄解きやがれ。」
「あ、あぁ。すまないね。」
私はパッと縄を解いた
立ち上がった彼は2mを裕に超えていて驚いた
「そーだ、ルーク先輩。ラドル含めて俺らの事ムシュー・セカンドっつーのやめてくれない?」
「おや、どうしてだい?2位の位置にいつもいる不思議な努力家だと思っていたのだけれど……」
「こだわりかなんかあると思ってんの?んな訳ねーだろ。誰が好き好んで2位ばっかとるか。努力した上のまぐれなんだよずーーーっと!」
あーやだやだと彼は不機嫌にそう言う
ふむ……まぁ丁度いい
呼び名は変えようと思っていた所だ
「そうだね、重ね重ね申し訳ない。だが君等が二人と言う事が分かった今丁度呼び名を変えようと思っていた所だ。」
「ふーん、どんな?」
「ラドル君の方はまだ決めかねているとして、君の方は決めたよ。不可思議で未知なる存在であり、私に恐怖を与えるその姿はまるで
「……へぇ?結構いいネーミングじゃん。」
彼は満足してくれたのかニヤッと笑った
それは先程の様な下卑た物ではなく純粋に喜んでいるようで私はホッとした
にしても、彼はまだまだ観察していく必要がありそうだ
この探究心は暫くとめられそうもない
逃げられてしまうから本人には言わないけれど
「それじゃ俺はこれで。」
「あぁ。私もそろそろ帰らなくてはね。アデュー!」
私はそう言って木から飛び去った
ムシュー・
実に面白い人物だね
ーーーーー
「ふぃー……散歩がてらだったのに酷い目にあったぜ……」
部屋に戻ると俺はベッドに突っ伏した
あのルークとか言う野郎前々から思ってたけどとんでもねー野郎だな……
今後は気をつけとこう
にしても
その名で呼ばれたのはいつぶりだろうか
既にモンスターワールドで怖がらせ屋は廃れただろうか
あのクソサリバンが社長でワゾウスキがトップの笑わせ屋……
何度か復讐をしにモンスターワールドに舞い戻っては返り討ちにされた
どれにせよ彼奴等はもう俺なんて眼中にもなかった
俺は……何の為にあそこまで頑張ったんだ……
(んぁ"〜くそくそくそ!こんなん思い出したって今更だろ!)
考えを改め俺は目を閉じる
もうじきアズールの奴が行動を起こす
依頼はただ一つ
アイツを精神的に追い詰める事
そうすれば俺はこの体を支配できる
にしても、今の所優遇さえしてるがどう言うつもりなんだ?
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます!ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです! (2021年12月25日 16時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった、ランドールの魅力をこの小説で知れました、ありがとうございます! (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年12月16日 10時