3つの質問（ルークside） ページ49
「オーララ！それは怖いね。……体験したくもあるけれど。」
「アンタ変わってんなぁ……」
軽くドン引きした目で見られたがそんな姿も実にボーテ
私は彼をなめ回すように見た
ふむ、見れば見るほど見た事が無い
「君は獣人なのかい？」
「縄といてくれたら教えてやるよ。」
「ノン！その前に君は逃げてしまうだろう？」
「チッ……じゃあ取引だ。3つ、3つまでお前の質問に答えてやる。そしたら縄を解いてくれ。流石に全部吐かされるのはゴメンだ。俺の為にならん。」
「ふむ、いいだろう。君ならこの縄もすぐに解けてしまいそうだしね。」
そう言って尻尾で矢を引き抜こうとしている所を指させば目を丸くして不機嫌そうに舌打ちされた
「お見通しってか畜生……あーもう早くしろ。」
「あぁ。では一つ目。君は一体何者なんだい？」
「俺か？俺は本来この体の主になる予定だった魂だよ。なのにコイツに体を横取りされて今はこのザマ。あいつが意識を失うか本能的に助けを求めた時にしか出てこられない。今はコイツが寝てるから出てこられてのさ。」
「では次に。君のその体は獣人の物かい？」
「あぁ。俺はトカゲの獣人らしいぜ。何でもうちの一族だけらしい。……狩るなよ。」
「善処するよ。」
「約束しろや。」
トントン拍子に彼は正直に答えてくれた
にしても第二の人格にトカゲの獣人とは驚く情報満載だな
本来その体に宿るはずだった魂……か
「おい、3つ目は?」
「おっとこれは失礼。考えにふけってしまってね。では3つ目だ。君は、体を乗っ取った後どうするつもりだい？」
「別に。自由気ままに学園生活を楽しむよ。んで家業もちゃんと継ぐつもりだ。何もやましい事はしない。」
「へぇ、口調と違って存外慎ましいんだね、君は。」
「ま、その代わりコイツには消えて貰うんだがな。」
彼はそう言うとニタァっと嫌な笑みを浮かべた
「アイツ……本来のラドル君の事だね。」
「その呼び方もムカつくけどまぁいい。今はそうだな。今は。」
やけに今はを強調する彼は本気なのだろう
さてこれはくい止めるべきか……
「おっと、テメェの寮長にバラしてみろ。喉笛噛み切ってやったって良いんだぜ？」
「オーララ！怖い怖い。わかった約束するよ、今日あった事は他言無用、だろう？それにしても恐ろしい、本当にモンスターなんじゃないかい？」
「あぁ、そうだったよ。」
(！？)
一瞬人の形を保っていた上半身までモンスターに見えて思わず目をこする
見直せばちゃんと上半身は人間のそれだったが心底驚いた
本当に彼は何なんだろうか
ムシュー・スケアラー（ルーク&ランドールside）→←狩りの獲物は（ルークside）
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
