オーバーブロット(ラドル&デュースside) ページ5
「は……？トレイに魔法を上書きされた……？僕の魔法より君の魔法の方が優れてるって事……？」
「そんな事あるわけ無いだろ！リドル、一旦落ち着いて話を聞け！」
トレイ先輩がそう叫ぶがもう寮長の耳には何も入らない様だった
寮長は自分の思いを喚き散らした
「君も僕が間違ってるって言いたいの？ずっと厳しいルールを守って頑張ってきたのに……いっぱいいっぱい我慢したのに……！僕は……僕は……！信じないぞぉぉぉ！」
「いけませんローズハート君！このまま魔法を使い付ければ魔法石がブロットに染まりきってしまう！」
「僕が！僕こそが！絶対、絶対に、正しいんだぁぁぁ！」
「リドルぅぅぅ！」
途端、ドロッとした禍々しい魔力に激しい風圧
僕の目隠しはどこかへと飛び去ってしまった
「しまった！目隠しが！」
こんな事ならせめてコンタクトなんてしてくるんじゃなかった！
しかし時既に遅し
僕の目には巨大なハートが飛び込んできた
それは本で見たブロットの化身
ハートの器に真っ黒なブロットが溜まっている
他にもハート、ハート、あれもハートだ
どうしようハートが……
ハートハートハートハートハートハートハートハートハートハートハートハートハートハートハートハートハートハート
「はいそこまで。」
『！？』
気づけば僕は魂の近くにいた
何で……ハッ！
見れば僕の本体からは鱗が浮き上がっていた
基本の紫の鱗と、鼻先には青色の鱗が
ああ、そういう事か
でも今回ばかりは仕方がないな
『ありがとうランドール。この戦い、任せてもいい？』
彼にそう問えばギザギザの鋭い歯を見せつけるように笑い言った
「おいおい誰に物を言ってる？俺はお前の傍でずっと学んで来た。一人孤独にお前が吸収した物全てを飲み込み物にしてきた。任せてもいい？俺はマヌケな疑問に答えてやる程優しくなくてな。だが一つだけ。お前はそこで俺様の活躍を見てろ！このランドール様の恐ろしさを、とくとこの赤子のガキに叩き込んで良い悲鳴を挙げさせてやる。」
開いたその目は全てを飲み込む深緑に染まっていた
ーーーーー
「ククク……ハハハ！僕に逆らう愚か者共、そんな奴等は僕の世界にいらない。僕の世界では僕こそが法律。僕こそが世界のルールだ！返事は「ハイ、リドル様」以外許さない！僕に逆らう奴は皆首をはねてやる！アハハハ！」
狂気の高笑いをする寮長に僕らは慄いた
何て魔力の量だ……こんなの、勝てるのか！？
……いや
「いでよ大釜！」
僕は魔法でとびきり大きな大釜を落とす
周りも寮長も驚いている
だが僕たちは退く訳には行かなかった
なぜなら……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
