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からかわれたく無い ページ28

「うまい……」

「アイスのケーキとは……素晴らしい出来だ。褒めてやろう。」

「美味い!お主は何でもカップケーキに出来るユニーク魔法が使えるのか!?」

「絶対そうです!カルパッチョをカップケーキに出来る奴など世界ひろしと言えどこいつくらいしかおりません!」

「ユニーク魔法じゃないですよ。……えへへ、でもお口にあって良かったです。」

その後帰ってきた3人にも食べてもらうと好評を頂いた
かなりちゃっちゃと作ったから少し雑になっちゃったんだけどよかったぁ

「それじゃあ僕はこの辺で。」

「おや、もう帰ってしまうのかの。」

「はい。実はうちの寮長に僕の秘密がバレそうで……まぁもう隠し通せない位広まりつつあるんですけど……」

「あぁ、アーシェングロットか。秘密……魂分離症の事か?」

「まぁはい……ご存知の通り彼は捻くれてる上に性格悪いですから。」

『おいこら。』

「事実だろ……皆さんに迷惑をかけるでしょうし何よりも……これのせいで皆にからかわれるのが怖くて怖くて……」

「「は?」」

皆キョトンとした顔をしている
そりゃそうだこの世界じゃ二重人格もそう珍しい事ではないのだろう
あの後すぐ母さんにMAINしたら「隠しておくつもりはなかったんだけど実はそうなの。何か困ったことでも起きちゃった?」なんて返事が来た
困りまくってるよ、心配させたくないから言わないけどさ……

「心配ポイントはそこなのかお主……」

「え?」

「いや、それも確かに問題ではあるだろうが……」

「体を乗っ取られる事が知られたらお前の所の寮長は多分それを抑え込んでやろうとか言って契約を持ち出すんじゃないか?」

「それかそいつに迷惑を被ったから一生奴 隷として働けとか言われそうだな。目先の心配を先にしておいたほうがいいぞ。それに言われても返り討ちにでもしてやればよいだろう。お前にはその実力がある。自信をもて。」

「ドラコニア先輩……!」

そう言われて何だか勇気が湧いた
……大丈夫、もう昔より強くなった
並大抵のやつを前にしたって大丈夫だ
不意に思い出した過去の記憶を振り払って僕はドラコニア先輩を見た

「先輩、ありがとうございます。なるべくこちらに良い契約になるよう舌戦頑張ってきますね。」

「あぁ。困ったら僕を頼れ。カップケーキの礼だ。」

「いやそんな!驚かせたお詫びの奴なのに……」

「僕にとってはあれも一種のプレゼントだったぞ。ほら、早く行かねばあちらから打って出られてしまうぞ。」

「は、はい!」

こうして僕はディアソムニアを後にした
よーし、頑張れ僕!

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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます!ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです! (2021年12月25日 16時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった、ランドールの魅力をこの小説で知れました、ありがとうございます! (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年12月16日 10時

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