待ち伏せ ページ29
「っと。ちょっと遅くなっちゃったかな。買い忘れた夜食買いに行かなきゃだし早くしないと……」
僕はそう思いながら鏡舎を潜りミステリーショップまで行こうとした
……のだが
「あはっ！お帰りぃ、うなぎちゃん。」
「随分と遅かったですね。まさかディアソムニアにご友人がいらっしゃるとは思いませんでした。ご歓談はもうお済みで？」
「ヒェッ！？副寮長にフロイド先輩！？どうしてここに！」
何故か出た先で副寮長とフロイド先輩が待ち伏せていた
「何かねぇ、アズールがうなぎちゃんとお話したいんだってぇ。」
「VIPルームでお待ちなのでお迎えに上がりました。」
(ヒェェェ……！)
必死に恐れが顔に出ないよう取り繕う
あんまり見下された事が無いっていうのもあるけど圧が怖い
これ絶対断れない奴!
……でも夜食を抜くとただでさえ少ない睡眠時間も寝付けないしなぁ
「さ、先に夜食の買い出しに行っても良いですか?一緒に来てくださっても構わないので……」
「どーするジェイドぉ？」
「ふむ、では僕がご同行させて頂いても？」
「わ、わかりました。」
副寮長がそう言いフロイド先輩は「待ってるね〜うなぎちゃん！」と言って寮へ帰っていった
「ラドルさん。貴方いつもこうして夜食を買いに？よく太らないですね。」
「あはは……こう見えて沢山動いてるんです。あとは単純に燃費が悪いんです……」
「ほう……処で、これは単なる疑問なのですが……」
「はい？」
「ディナーをお持ちした際に何故僕がウツボの人魚だと見抜けたんですか？ずっと不思議に思っていたんです。」
「……僕はウツボの人魚だとは一言も言ってないですよ。単に副寮長がウツボっぽいからそう言っただけで……ほら、ウツボって歯がギザギザしてるし。あとはそうですね……海の魔女に仕えたウツボの話はご存知ですよね。」
「えぇ勿論。」
「そのウツボの優秀さがジェイド先輩そっくりだったから、なんて言ったらお世辞になっちゃいますかね……」
「……いえ、貴方は嘘をつける様な人ではないですし。」
「そ、そうですかね。」
「はい。」
にっこり笑う副寮長に僕もぎこちなく笑ってみせる
っぶねぇぇぇ……
先にハッタリかけたのはこっちだけどこう追求されると困る
今度から気をつけないと……
「本当につくづく不思議な方ですね、貴方は。正直で優等生、良いカモネギに見えるのにのらりくらり……ですがこの調子で正直にお答えくだされば幸いです。こちらとしてもその方が都合がいい。」
「え？」
ふと見ると副寮長の片目が光った気がした
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
