魂解離症（ラドル&ジェイドside） ページ30
「そんなに怖がらないで、力になりたいんです。」
(しまっ……！)
「
魔法発動を察知するも時既に遅し
僕の意識は飛んでしまった
ーーーーー
「とうとうラドルさんの弱みになり得る情報をゲットしました。」
「ほぅ……」
「えー何々ー？」
アズールのその言葉に僕は興味を示した
僕の正体を見抜き、簡単に食い物にされてしまいそうでいて全く掴めないその立ち回り
僕としても弱みは知りたかった
「先日トレイさんに面白い情報を引き出せました。最も、僕も少し察知してはいたんですが確実性にかけていまして……しかしこれでハッキリとわかりました。ラドルさんは魂解離症である可能性が高い。」
「魂解離性……ですか。」
「えぇ。」
聞いた事の無いその名前に僕は首を傾げた
アズールは自信満々に説明を始めた
「あの日、フロイドの発言から少し調べてみた所この症例が出てきたんです。魂解離症は何年かに一度に一人発症するかしないか位の大変珍しい奇病です。それを治す術はなく、主な症状に二重人格と多大な魔力を得る等があります。しかしこの二重人格は精神病等で起こる二重人格とは似て非なる物なんです。」
「なーんだ、厨二病的な奴じゃねーの？」
「それは実際は二重人格ではなくあくまで二重人格ですーと自称してるイタイ人の病名です。それに精神疾患の方も難儀ですよ。さて、話を戻しますが魂解離症によって引き起こされる二重人格は精神疾患の方よりもかなり厄介です。魂解離症は名の通り、一つの体に二つの魂が定着してしまうんです。それ故に、二つの魂は一つになろうと争い、体を奪い合います。ラドルさんは体と最も結びつきのある主人魂です。しかし彼が何らかの精神的ダメージ、或いは危機を感じるとそれを回避しようと本能が働き体の行動権限の席に隙ができます。そこにもう一つの魂が入り込み体の権限を奪います。……それがあの緑の瞳のラドルさんであると踏んでいます。出て来る頻度からして進行度は50%と言う所でしょうか……あのまま頻度が上がっていけばいずれ本人格に取って代わられてしまうでしょう。」
「やべーじゃん。」
「そして彼は別人格と会話ができていると推測されます。それがあのレシピです。」
「ほぅ……決定打はなんでしたか？」
「筆跡です。あれはラドルさんが書いたものではない。それにどうも言わされている様に聞こえた……意思疎通ができていなければありえない話だ。」
アズールはそう言って達筆なレシピを隅においた
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
