カレーカップケーキ ページ26
「……あの、これ……よかったらお詫びに……エースからカレーが好きだとお伺いしましてキーマ、ラム、グリーン、ハバネロカレー4種のカップケーキご用意しました……」
「なっ、本当にカップケーキになってる……」
色々と思考を巡らせながらも取り敢えず僕は土下座の姿勢でそれを献上した
「あとカリム寮長にはこちらココナッツカップケーキを……なんならジャミル副寮長お先に毒味をお済ませください。」
「！……君はこちらの事情も全部ひっくるめて知ってるのか？」
「そりゃアジーム家なんて熱砂の大富豪ですから命を狙われる事も多々あると聞きますし……まぁ毒なんて入れてませんけど念の為。信用頂くにはまずそれだけの献身が必要と言うものです。……まぁ僕は初っ端やらかしてしまった訳ですけども……」
「あぁ落ち込むな落ち込むな。」
また死にたくなった僕をジャミル副寮長は優しく撫でてくれた
何この人優しすぎか？
神だ
「ありがとうございますジャミル副寮長……」
「先輩でいい。にしても凄いな。ココナッツはともかくカレーをカップケーキにするなんて……」
「極めてたらいつの間にか何でもカップケーキで考える癖がついてしまいまして……富豪のお二方の舌に合うかはわかりませんがどうぞお召し上がりください。まぁ信用に足らないと言うならそのまま処分してくださって構いません。もしくは他生徒に渡すとか。おすすめは後者です。もったいないので。」
「いやそれじゃ毒入ってた場合そいつが死んだらこっちの責任になるじゃないか。」
「それもそうですね。じゃあ普通に返品して頂いて……」
「いや食べるよ。ありがとう。君は良い奴なんだな。」
ジャミル先輩はそう言うと笑ってくれた
「ジャミル、食っても大丈夫か？」
「あぁ。結構うまいぞ。」
「おー！ありがとなラドル！今度宴をやる時は絶対誘うからな！」
「宴？」
「カリムが唐突に開催するんだ。まぁ、君なら歓迎しよう。ただしあの幼虫野郎は表に出さないでくれよ。」
「はいそれは勿論！」
僕は敬礼する
全く……幼虫って事はおやつのミルクワームか……
美味しいけどそりゃ普通はビビるよなぁ……
「それではこの辺で。この後ディアソムニアにもカップケーキ届けなきゃいけないんですよね。」
「なっ、あのディアソムニアを怒らせたのか！？」
「いや許しては貰えたというか寧ろ最初から怒ってはなかったんですがお近づきの印も込めて。」
「なるほど……」
「ではこれで！」
「あぁ！気をつけてなー！」
ジャミル先輩は何か考えている様だった
なんだろう
まぁいいや先を急ごう
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
