ディアソムニア ページ20
「さて……ついたよ。」
僕はディアソムニア寮の門前に立ち鐘を鳴らした
ここは常に空が暗くて雷がどこかで鳴っている
何とも不気味だ
しばらくすると寮生がでてきた
……ん？
「ランドール、突進してきてないあれ？」
『そうだな。』
「そうだなってちょまっ！」
「確保ぉぉぉ！」
「ごっふぇぇぇ！？」
タックルをキメられ僕はそのまま縄で縛りあげられた
え？え？
「この前はよくも若様に無礼を！許さん！」
「無礼！？待ってください僕その若様って人にあった事ない……」
「嘘をつけぇ！この前の納品の時若様を驚かせただろう！」
「はぁ！？……は？え？」
僕はランドールを見る
彼はそっぽ向いて口笛を吹いていた
「ランドール？」
『まぁ、その、何だ。良かれと思ったんだが……』
(うおぉぉぉ馬鹿野郎ぉぉぉ！)
しまった道理で意識がないし顔覚えてない訳だよ！
あぁどうしようあのディアソムニアに焼かれる殺される
そんなこんなで体格のいい短髪の寮生に談話室まで連れてこられてしまった
「リリア様！前回の不届き者を確保しました！」
「なんじゃセベク、不届き者とは……おや、お前はオクタヴィネルの配達トカゲではないか！」
「ｵﾈｶﾞｲｼﾏｽｺﾛｻﾅｲﾃﾞ。」
僕は完全にビビり上がってしまっていた
ピンクのメッシュを入れた先輩に何か言われてるけどわからん
一刻も早くこの場から逃げさりたい
「おい、こんな朝から何事だ？」
「セベク、朝からうるさいぞ。」
「ハッ！若様！」
そんな時件の若様が来たらしく僕は顔を上げた
ちょ、嘘でしょディアソムニアの寮長に喧嘩売ったの僕！
「はわわわ……」
僕は言葉もなく怖気づいてしまった
「セベク、何故その者は縛りあげられているんだ？」
「はっ！前回若様を驚かせるなどという不敬を働いたので贖罪させるべく配達を狙ってここまで連れてきた次第であります！」
「驚かせる……あぁ、確かにあれは驚かされた。が、別に気を悪くした訳ではない。寧ろこの僕を驚かせた事に驚いた。面白い奴だとは思っているがそれを悪くは思っていないぞ。」
「なっ、作用でございますか！？」
「くふふ、早とちりしたのう。セベクや、そやつを離してやれ。」
「ハッ!」
縄を解かれた僕は腰を抜かしてしまった
が、やるべき事をやらなければならない
僕は体にむち打ち立ち上がった
「ぜ、前回は無礼を働いたようで大変失礼致しました。改めまして僕はオクタヴィネル寮所属、ラドル・B・オークスと申します。家業を肩代わりし現在NRC圏内各地に配達をさせていただいております。」
そう言えば寮長は近づいてきた
孤独（ラドル&マレウスside）→←知らないふりを（トレイside）
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
