運搬開始 ページ11
「で、でも先輩に多大なる負担が……」
「お前だって他寮なのに力を尽くしてくれたじゃないか。何かお返ししないとこちらも気がすまない。な?」
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
優しく微笑まれながらそう言われ僕は俯きながらも承諾した
「よし、それじゃあまずは港に行って物資の調達、その後各自配達をお願いします。分担はエースとデュースはスカラビアとミステリーショップ、トレイ先輩とケイト先輩はオクタヴィネルと僕の部屋に在庫置き。在庫は山積みにしておいて貰えれば後で僕が整頓しておきます。グリムとユウは職員室へ。僕はディアソムニアに卸してきます。」
「えっ!?ディアソムニアにも卸してるの!?ラドル君勇気あるなぁ……」
「はは……実はお得意様なんですよ。この前は意識が朦朧としてて誰に渡したか全く覚えてないんですけど……」
「それは大丈夫なのか?」
「サインさえ貰えれば。あ、あと契約なので必ずサインをこれに貰ってきてください。」
そう言って僕は伝票を各自に配った
「どの商品もとても貴重な物なのでくれぐれも破損させないよう気をつけてください。特にエース、デュース、グリム。」
「「うぐっ。」」
「では港へ急ぎましょう。トレイ先輩、箒の後ろにのせて貰ってもいいですか?」
「いいぞ。……ちなみにブロットのたまり具合はどうだ?デュースは半分より下まで落ちてたが……」
「今やっと9分目位まで落ちてました。ブロット緩和剤の副作用で本来の減りより遅くなってるんですよね……全くランドールの奴……」
「ランドール?」
「ああいえいえお気になさらず!」
あわててはぐらかし僕は箒に乗る
危ねー二重人格なのバレる所だった……
にしても太陽花の回復に自分の魔力の半分を使うしゼロレイ4発にアクアウェーブって……
そりゃ編み出したのは僕だけど必殺技用で連発用じゃないんだよランドール……!
そりゃブロットもたまるよ……
そんなこんなで港までやってくると僕は手続きを済ませてみんなに荷物を配った
「一応厳重に保護魔法をかけた上で防護魔法、破損予防魔法、バリア加工の三段重ねでかけてあるから揺らした位じゃ割れないけど落とすとやばいからそれだけ気をつけてください。この箱に各物が全部入ってます。開けると一気にポンポン出始めちゃうので穴も開けないようにしてくださいね。」
「「了解。」」
こうして僕達は各自散った
「ランドール、アレルギーの時守ってくれたのはありがとう。でも今後はオーバーブロット寸前まで魔法使わないでね。次やったら駄作ミュージカル見せるから。」
『へーへー……』
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます!ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです! (2021年12月25日 16時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった、ランドールの魅力をこの小説で知れました、ありがとうございます! (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年12月16日 10時