怖がらせ屋 ページ45
「で、魔法石だったっけ?どこにあるの?」
「学園長曰く、ドワーフ鉱山にあるそうだ。」
「え、あそこもう魔法石堀り尽くされてる鉱山じゃない。学園長、出来ないとわかってて命令したな……もう……」
「でも僕は一縷の希望に賭けたいんだ!少しでも可能性があるなら僕はいく!」
そう男気逞しくいうデュースに僕はちょっと心臓に矢が刺さった気がした
(かっこよ。)
まるで主人公みたいな事をいうデュースに僕は気分がノッてきてしまった
「しょうがないなぁ……それじゃあ早く行こう!」
「おう!」
こうして僕らはドワーフ鉱山へと入っていった
ーーーーー
ドワーフ鉱山の中はちまちま宝石があったがどれも魔法石とも呼べない弱さであのシャンデリアを修復する程の物は見当たらない
「くそ……こっちはさっさと帰りたいのに……」
『ふぅん……ここってなんかでそうだなぁ……?』
ランドールが縁起でもない事をいう
「何、ビビってるの?」
『いや?だがちょっと試したい事があってな。借りるぞ。』
「え、ちょ、ま、は?」
気づいたら僕は外にほっぽり出されていてランドールはユニーク魔法で姿を消していた
は?
勝手に乗っ取らないって言ったじゃん!
あたふたしているとゴーストが突然お出迎えしてきた
「ヒーッヒッヒ! 10年ぶりのお客様だあ!」
「ゆっくりしていきなよ。永遠にね!」
軽い雰囲気と違って完全に殺す気満々の面子に四人は完全にビビり上がっていた
「ふぎゃぁ〜!でたー!」
「バカ、落ち着けって!」
「くそっゴーストに構ってる暇なんかないっていうのに…!走ってゴーストを撒くぞ!僕に付いてこい!って、ラドルは!?」
「あれ!?え!?どこ行ったんダゾ!?」
「あ!まさかあいつ一人だけ逃げたんじゃ!」
大変不本意な事を吐かれながらも僕はランドールの様子を見守る
あ、あの野郎!勝手に擬人化といてるじゃないか!
が、驚いているのも束の間
ペタペタペタと不気味な足音が響く
……まさか試したい事って
「ふなっ!?まだお仲間がいるんダゾ!?」
「え?」
「ここにいる奴等で全員だけど?おーい!もしかして新顔のゴーストがいたのかい?」
ゴーストが呼び掛けるも反応はしない
が、ランドールは素早くあちこちを動き回りあえて大きな足音を立ててまわる
「ひぃ!?」
「こんな奴いるなんて知らないぞ!?」
「お、おい!いい加減にしないと怒……」
「GSHAAA!」
「「ギャーーー!?」」
流石元プロの怖がらせ屋
背後にまわって叫べばゴーストはたちまち逃げていった
まさか上半身だけだすとは考えたな……
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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます! (9月14日 22時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです! 面白かったです! (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました!更新楽しみにしています! (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年11月25日 4時