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お願い ページ44

「というか君はお初か。ごめんね馬鹿と一括りにしちゃって。一年生?僕はオクタヴィネル寮所属、一年生のラドル・B・オークス。こんな状況で言うのもなんだけどよろしくね。」

「え、あ、おう。僕はハーツラビュル寮所属、一年デュース・スペードだ!」

デュースは好青年でハキハキとした笑顔で接してくれた
うわぁいい子

「ちょっとぉ!俺らの馬鹿も撤回しろよ!」

「そうダゾ!!俺様馬鹿じゃねーんダゾ!」

「だまらっしゃい。どうせまたエースがグリム?を怒らせたんでしょ。全く……というかなんでグリムはここにいるの?学外に追い出した筈でしょ?君も家に帰ったんじゃ……」

「それが……」

話を聞くとどうやら日本へ帰す術はなかったようで、もう使われていない寮に住まわせて貰っているらしい
ついでに雨の中どうやってかは知らないがグリムも寮へ侵入してきたそうでそのままの流れで一緒にいるそうだ

「君も難儀だね、同情する。」

「あはは……」

申し訳なさそうに笑うユウに同情する
まさか帰る方法が見つからなかったからってあんなボロに住まわせるとは
チラッとみかけたけどかなり古いぞあの建造物
倒壊したらどうすんだか
てか拉致ってきた様な物なんだからもっとマシな住まい用意しろよ……

「で?『ちょっと来て!』って言われてここまでつれてこられた訳だけど僕はどうすれば?」

「シャンデリアを壊しちゃったから魔宝石をとってきたいんだけど何分私一人じゃこの三人をまとめられるか心配で……」

「あー……」

シャンデリアってまさか食堂のあれ?
嘘だろこいつらうん千万マドルのあれをどうやったら壊せるんだか
一種の才能じゃないか?

「おい、失礼な事考えてるだろ。」

「いや?それより続き聞かせて?」

「一緒についてきてまとめてほしいなって……」

「僕疲れてるんだけど……」

「お願いだよぉ……!私の故郷知ってるみたいだし一人この世界にほっぽかれて今この状況だしで私でももうどうしていいやらわかんないの!この通り!お願い!」

「あー……」

必死でお願いする様にいたたまれなくなる
まぁそうだよなぁ
気づいたら異世界でしたってのは僕も体験したが身寄りが無いのはヤバい、辛すぎる
人生ハード所かサドンデスモードだよ
泣きそうな顔をする彼女に僕はため息をついて言った

「……早朝から僕は運送業をしてるんだ。それを今後手伝ってくれるなら少しは協力してあげるけどこれでどう?」

「本当!?」

救世主!と言わんばかりの目に僕はたじろく
君大丈夫か女だろ
しかも男子校、バレたら食われるぞ全く

怖がらせ屋→←切実に眠たい



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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます! (9月14日 22時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです! 面白かったです! (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました!更新楽しみにしています! (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年11月25日 4時

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