寮長トーク ページ38
「それは……」
「つまらない能力でしょう？実はまだそんなにコントロールできてないんです。まだ掴みを覚えただけなのでさっきみたいに驚くと透明になってしまうし……笑っちゃいますよね。」
そう言えばアズール寮長は目をぱちくりさせた
だが今言った事は事実だ
透明人間なんて言って馬鹿にされるかもしれない
それに不気味だろうし(実際怖がらせ屋のランドールはこれで大活躍した上サリーとマイクを翻弄していた)
練習はしたがいまいち用途は確立できていないのだ
別に怖がらせる仕事もないし
まだジャックにも自分のこの魔法は教えていない
これで気味悪がられて捨てられたら僕は今度こそ立ち直れない
もう皆に馬鹿にされる一人ぼっちのトカゲになんて戻りたくないんだ
そう思っていると爆音が僕の耳を貫いた
「そんな事はありません！あぁなんて素晴らしい能力なんでしょう！」
「……へ？」
キーンとなる耳を押さえて僕は呆気にとられる
アズール寮長はキラキラとした目をして僕を見た
「僕も擬態には覚えがありますが先程の貴方の擬態には遠く及ばないし、なにより精度がずば抜けて高かった。おまけに気配が消せるなど最早チートではありませんか。卑下するなど勿体ない。確かラドルさんのご実家はかの有名なオークスの調達屋さんでしたね？」
「え、えぇ。」
「さぞご両親も喜ばれている事でしょう！利用しない手はありませんよ！それに僕、貴方を大変評価しているんですよ。」
「え？」
突然そう言われ僕はキョトンとする
「お世辞なら良いですよ。それに寮長が贔屓なんて……」
「とんでもない！僕は本心から貴方を認めているんです。それに貴方は努力家だ。僕も実は昔少し自分にコンプレックスがあったのですが……僕はそれを克服する術を手に入れた。きっと貴方も克服して立派な魔法師になれるでしょう！」
「……何故僕が努力家だと？」
「優秀な成績を納めている一年生は大方リストアップ&調査済みです。特に、バランスよく全ての科目で二位を独占している貴方の事は特にマークしていました。いやぁ、我がオクタヴィネルに入っていただけて本当に喜ばしい限りです！」
笑顔でとんでもないプライバシー侵害発言をする寮長にただただ開いた口が塞がらない
高校生の癖して何やっとるんや
「あぁそうそう。貴方の部屋が何故一人部屋なのか、でしたね。実はここは今日から貴方が運営する調達屋の倉庫と兼任する事になってるんです。」
「はい？」
「ご両親から連絡が来ていませんか？」
バッとスマホを見ると母から一件MAIN(現実で言うLINE)が届いていた
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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます！ (9月14日 22時) (
レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです！ 面白かったです！ (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました！更新楽しみにしています！ (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年11月25日 4時
