寮は ページ36
「片方は勤勉なるイグニハイド、片方は慈悲深きオクタヴィネルを型どっている。故に、この者の行くべき場所は己で決める他ない。」
そう言って鏡は黙ってしまった
え、これで終わり?
「二つの寮に当てはまる……そんな事ここ百年無かったんですが……あぁもうどうしましょう。ラドル君。貴方はどちらに配属されたいですか?」
「え、えっと……」
早く決めてくれと言う圧をかけてくる学園長に僕はたじたじになってしまった
まさかランドールと僕の魂があるから別々って事?
いやでもオクタヴィネルはなぁ、海の中にあるって言うし泳げないし僕人魚じゃないし
その時後ろでオクタヴィネルの列にいた寮長とおぼしき人物が声をあげた
「学園長!彼は是非僕らオクタヴィネルにお任せください。きっと彼も僕らと有意義な学園生活をおくれること間違いなしでしょう!」
「え。」
「おお!流石はアーシェングロット君!では時間も圧してますし君はオクタヴィネル寮という事で。」
「え!?」
何で?
闇の鏡は己で決めさせろって言ってたじゃん!
決めあぐねていたのは僕だけども!
「イデアさん、よろしいですか?」
「え、まーうん。いいよ。どうせ僕今いる新入生だけで手一杯になりそうだし一人でも減るならありがたい。」
いいのかそれで
愕然としているとアーシェングロット寮長?が手をとってきた
「よろしくお願い致しますラドル君。僕はアズール・アーシェングロット。オクタヴィネル寮寮長を勤めさせていただいております。どうぞ困った事があったら何でも!僕にご相談くださいね!」
「は、はぁ……」
やけに何でもの所を強調しながらアーシェングロット……長いから普通に寮長でいいか……は、キラキラの笑顔でそう言った
『おい、いくらなんでも胡散臭すぎるだろこいつ……』
「ま、まぁセールススマイルと思えば……」
さて、その後一緒にいた彼女の選定となったが案の定どこにも似つかわないと言われていた
まぁ魔力ないし当たり前である
そうしているとあの魔獣がなら自分を生徒にしろといいだして僕が作った木の檻ごと燃やし始めた
「あ、もう少し魔力を練り合わせた方がよかったかな……やっぱ木は炎に弱いか……」
「あれ貴方が作ったんですか!?」
アズール寮長はまた目を輝かせて言った
うわー凄いキラッキラしてる
いや、ギラギラか?
まぁさておきその後寮長は恐らくハーツラビュルの寮長だと思われる先輩と共にあの魔獣を追い出した
寮長と言うだけあってかなりのコントロール力に驚かされた
(流石名門って感じだなぁ……)
僕も頑張ろうと心を新たにした
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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます! (9月14日 22時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです! 面白かったです! (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました!更新楽しみにしています! (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年11月25日 4時