寝ろ ページ12
時間って結構早く過ぎる物でもう三年生をむかえた
いつの間にかジャックがガチマッチョになっててびびった
昔はもっとかわいい見た目してたんだけどなぁ……
かくいう僕も度重なる成長痛を乗り越えて今では176cmなんていうバカみたいな身長になっている
巨人過ぎるだろ
自動販売機の天井が見えるし扉にはちょくちょく頭をぶつけるしで割と困っている
あと最近メイク栄えが良くなってるんだけど完全にヤのつく職業の顔でこれはいいのだろうかという悩みが増えた
何この極悪面
いやカッコいいけどさ
眼鏡かけてたらまだ昔の地味さが戻るけど外したらもうね
子供が泣く面だぞこれ
「ジャック〜おはよー。」
「おぉ。……ってお前ひっでぇ隈だな!?いったい何日寝てないんだ!?」
「寝てるよぉ。1日5分。」
「んなもん寝た内に入る訳ねぇだろ!」
「いやいやジャック。徹夜は続けすぎると死ぬけど少しでも睡眠を挟めば死なないから。大丈夫まだいける。あと半年だし……」
「……おいまさかNRCの受験勉強か?やりすぎだ!」
「うん。絶対に受かりたいから。」
にっこり笑うとジャックはため息をついた
「はぁ……俺も受ける予定だがそこまでしなくても良い成績キープできてるだろ?」
「それじゃ駄目だよ!やれるだけやらなきゃ!予習に予習を重ねないと僕追い付けないしもうこれは癖だし……諦めて。」
「昔よりはっきり物を言えるようになったし魔法薬学や魔法の成績はトップクラス。何より堂々としていられるようになったのはよかったがお前のそこは本当にかわんねぇなぁ……」
「えへへ……照れる……」
「褒めてねぇ。」
またため息を漏らすジャックに僕は苦笑する
でも後少しなんだ
努力の末にそこそこ周りからも認められてきた
親友はやっぱりジャックだけど他の人とも話せる(まぁ女の子には怖がられてるけど)
家業も完璧でいつ店を継がせても問題ないと言われた
どうしよう、こんなに順風満帆でいいのかな?
前世でそんなに徳つんでたっけ?
「とにかく!」
「うぉっ!?」
僕は立ち上がるとジャックに言った
「僕は絶対に受かってみせる。素敵な人生を駆け上がってやる!」
「……おう、応援してるぜ。だが無理はやめろ。次の休み時間は寝ろ。絶対に寝ろ。」
「えー。」
「えーじゃない。ユニーク魔法でベッドになってやるから。嫌でも迎えに行くぞ。」
「え!ちょ、へ、ジャック!?まって!?この年でそれはちょっと恥ずかし、ちょ聞いて〜!」
ジャックはさっさと行ってしまった
まぁでも確かに限界かなぁ……
質のよい睡眠でリセットするのもありか
お言葉に甘えよう
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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます! (9月14日 22時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです! 面白かったです! (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました!更新楽しみにしています! (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年11月25日 4時