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07*片割れ、遠く ページ9

Aside



部屋に戻り、食後のデザートにゼリーを食べていた。

ハンバーグ..全部食べたかったなぁ。



ベッドに座りながらぽけーっとしていた時、扉を叩く音が聞こえてきた。



相手は分かっている。
アヒル口アイドル。略してアヒドル。




あっちだって鍵が開いているのが、分かるから返事をしなくても勝手に入ってくる。




「....なにこれ?
なんで部屋にベッドしかないの?」



人の部屋を見回しながら双子の兄風斗が言う。
それはそうだろう。
荷物は全て薄桜学園の寮に送っている。




『なんでって引っ越すから。』


「僕聞いていないんだけど。」


『言ってないもん。』


「意味わかんないし。
どこに引っ越す!?」



ベッドにドカッと腰を下ろすから弾みで、ゼリーを落としそうになる。
生意気にも睨んでくるのがムカつくんですけど。



『言いたくない。
それと高校も辞めるから。』



「はぁ?なに勝手に決めてるの?
僕に相談くらい出来なかった!?」



『勝手?……なんでアンタなんかに相談しないといけないの?!
第一アンタだって私に相談せずに陽出高校に来たでしょ!』



風斗は中学から大学までエスカレーター式の学校だったのに、わざわざ受験を受けて陽出高校に来た。




『アンタが…アンタが来なければ転校も引っ越しもする気なかったんだから
自分の受験理由考えてみなよ。

…もう、本っ当に気持ち悪い…出ていって!』



舌打ちをしながら風斗は部屋を出ていった。
私の部屋も隣の自分の部屋も大きな音を立ててドアを閉めながら。




『最低…
風斗の…バカ…』



.

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モカ(プロフ) - 更新遅くてごめんなさい。早くはないけど毎日更新できるよう頑張ります。 (2016年3月8日 20時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
Natuki-03(プロフ) - 更新ありがとーございまぁーすっ!めっちゃ、楽しみにしてました! (2016年3月8日 19時) (レス) id: 9b697d02eb (このIDを非表示/違反報告)
橘朔羅 - 早く続きが読みたいです(///∇///) (2016年3月6日 13時) (レス) id: 1b9d097e9c (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - うわぁぁ続きが読みたいぃぃぃ。・゜・(ノД`)・゜・。 (2016年3月2日 21時) (レス) id: ef10c17502 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - しらたまさん» コメントありがとうございます!千鶴ちゃんがいてこその薄桜鬼、マジで可愛いですよね。頑張りますね! (2016年2月28日 15時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2016年2月27日 9時

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