兄弟に愛想が尽きました。[ブラコン×薄桜鬼ssl]

45*部活動！ ページ47

『朝日奈Aです！
剣道の経験はありませんが、皆さんの姿を見て携わりたいと思い入部しました。
マネージャーとしてよろしくお願いします。』



顔をあげれば何処からともなく拍手が聞こえる。
隣の千鶴ちゃんも笑顔。


剣道のことや、マネージャーとしての仕事をメモを取りながら千鶴ちゃんと原田先生から教えてもらった。




確かに胴着を着て、真剣に取り組む沖田さんはカッコいいと思う…



｢もしかして沖田先輩のこと見てた？｣


『ち、違うよ！』



楽しそうに笑う顔が何だか小悪魔な千鶴ちゃん…

昼休みの後もどうだった？なんて楽しそうに聞いて来るし…。



別になにもない。
沖田先輩から呼び名が｢さん付け｣に変わったくらい。

告白っぽいのだって、いつも通りのからかいだ。



｢マネージャーは頑張れそうか？朝日奈。｣


汗拭きタオルを取りに来た斎藤先輩が声を描けてくれる。


優しくて誠実で真面目。


ぶっちゃけてしまえば理想のタイプ。
料理もできるから旦那さんにするならこんな人が良い。



『はい！頑張ります。』


｢そうか。なら良いのだ。｣



練習に戻る後ろ姿を見ながら｢頑張ってください｣と呟いた。




私が部活に勤しんでいるとき、実家に残した姉がくそ兄貴のせいで困っていること等知りもせず。



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