40*違う人。 ページ42
昼休みになり、見つからないと困るから自分のお弁当も持った。
千鶴ちゃんの「頑張って」の声に手を降り、向かうは2年の教室。
扉の影からそっと室内を見渡すも姿がまたしてもない。
目があった斎藤先輩は首を横に振っている。
「こんなところで何をしているの?」
後ろからした声は振り向かずとも分かる..
斎藤先輩に言われているにも関わらず、毎時間いなくなった奴。
『気まぐれ猫…』
「なに?僕は君の先輩なんだけど。」
『なんで居なかったのよ…?』
「ちょっと用事があって、ね。
本当にお弁当作ってくれたんだ。嬉しいな。」
私をからかうことが楽しくて仕方ないとでも言いたげな顔。
悔しい..お弁当を渡すのでこんなに苦労したの初めてだ。
....いつもだったら渡したら「どーも」なんて言いながら受け取ってくれてた
「朝日奈。
...総司、あんたもからかい過ぎだ。」
「Aちゃん..ごめんね。
お願いだから泣かないで?」
泣いてなんかい、のに。
心配そうに見る顔が滲んでいる。
人前でなんて泣きたくない。
逃げようとするも捕まえられ、抱えられている!
『ちょっと!離してよ!スカートの中見える!横抱きとかあり得ないから!』
背中をポコポコ叩くも歩みは止まらず、遠ざかる斎藤先輩を見ている事しか出来なかった。
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モカ(プロフ) - 更新遅くてごめんなさい。早くはないけど毎日更新できるよう頑張ります。 (2016年3月8日 20時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
Natuki-03(プロフ) - 更新ありがとーございまぁーすっ!めっちゃ、楽しみにしてました! (2016年3月8日 19時) (レス) id: 9b697d02eb (このIDを非表示/違反報告)
橘朔羅 - 早く続きが読みたいです(///∇///) (2016年3月6日 13時) (レス) id: 1b9d097e9c (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - うわぁぁ続きが読みたいぃぃぃ。・゜・(ノД`)・゜・。 (2016年3月2日 21時) (レス) id: ef10c17502 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - しらたまさん» コメントありがとうございます!千鶴ちゃんがいてこその薄桜鬼、マジで可愛いですよね。頑張りますね! (2016年2月28日 15時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2016年2月27日 9時