兄弟に愛想が尽きました。[ブラコン×薄桜鬼ssl]

31*惹かれる気持ち ページ33

｢Aは同世代の女の子や男の子からの人気も出て来ているから活躍の場を広げたいんだ。
早速だけど清涼飲料水のCMのオファーが来ているよ。出てみない？｣



青井さんの話を淡々と聞き、今週末にCMの打ち合わせで事務所に行くことになった。



私が事務所に入った理由なんて、ろくな物ではないのに･･･

今年１年頑張って次の契約は、組まない。



事務所にいる意味が
今はわからないから。




部活見学に戻れば生徒同士の打ち合いが行われている。


真剣で凄い気迫...

伝わる緊張感に私まで鼓動が高鳴っている。



｢１本！｣


その声に両者が頭を下げ合う。



カッコいい...


｢カッコいいよね。｣


『えっ…』



隣にはニコニコと笑う千鶴ちゃんがいて、心の声は口から出ていたらしい。

でも、本当にカッコいいと思った。




｢戻ってきたか。電話大丈夫だったか？｣


『…はい。大丈夫ですよ？』


｢ん？...寮に帰ってから俺と二者面談だな。｣




ウインクをしながら原田先生は部員の元へと行ってしまったけど。


二者面談って進路のことかな？


進路もまだわかんない。



頭を切り替え千鶴ちゃんに手伝いを申し出れば、色々教えられながらマネージャー業をこなした。




｢剣道部に入ってくれるかな？｣


『居心地も良いし、活気もあって良い部だよね。
でももう少し考えてみるね。』



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