君に失恋したから髪を染めた【羽風薫】

27話 ページ28

sideA

今日、薫に色々話すことにした。
髪を染めた理由も全部。

薫が好きってことも。


薫「おまたせ」


私は薫を手芸部の部室に呼び出した。

A「待ってないよ」
薫「一応礼儀としてね」

チャラそうな見た目に反して礼儀正しいんだから。

A「あのね薫」
薫「ん？」
A「私の話、聞いてくれる？」

薫は笑った。

薫「俺がAちゃんの話聞かなかったことある？」
A「…ううん…」
薫「ほら、大丈夫だよ」
A「…うん」


私は話した。
髪を染めた理由も。
薫を一時避けていた理由も…。
婚約を了承した理由も全部。


薫「ねぇ、待って」
A「？」
薫「それって全部…俺に失恋したのが理由ってこと？」
A「…うん」
薫「…はぁ」


薫は頭を抱えてため息をついた。


薫「誰がいつ、Aちゃんをフったって？」
A「え、違うの？」
薫「…ばーか」

薫が私を抱きしめた。
突然の事でびっくりした。

薫「ほんと馬鹿。Aちゃんも、俺も」
A「薫…？」
薫「Aちゃん、俺の事好きだよね？」


ニヤついた顔が少しイラッとした。
だけど、全部話すって決めたから。


A「…好き」


その返答を聞いて薫は華やかに笑った。





薫「俺も大好きだよ」





その言葉と同時に私と薫の唇は重なった。

28話→←26話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す