【黒子のバスケ】隣の席の彼女はダジャレが分かるロシア人とのハーフだった

Moon6 ページ7

「え！？マジで！？てか、本当に可愛いし！」

「あはは、ありがとう。でも、まずはバスケ経験者の
　伊月くんや鉄平くんから話を聞こうね。」




篁さんがそう言う.と.、小金井は自然とまた俺の方を向く。
…それにしても、篁さんの笑顔は本当に綺麗だな。
「ロシア人は綺麗」ってよく耳にするけど、本当にその通りだ。




「あ、指導者とかは？どうするの？」




ふ.と.、気がついたように声をあげる篁さん。
確かにそうだ。ただ、この学校にそんな人……。




「あ、居たな…。相田リコ…。」




というわけで、「ごめん、他の教室に行くの、抵抗があるの。」と
申し訳なさそうに言った、篁さんをおいて、俺らはリコのいる教室に
やって来たわけだが…。




「やーよ。」




そう冷たい声で返事をされるとムッ.と.する。




「そう言わずに頼むよ、バスケ部に入ってくれ。」




そんな中、木吉はもう１度お願いをする。
それにしても、動じないな、こいつも。




「話聞いてた？バスケなんて１番気に食わないスポーツなの。
　正確に言えば、今の同年代。特に、中学バスケ全体の雰囲気が気に入らないのよ。
　帝光中学のあの圧倒的一興状態。高校で活躍する選手もほ.と.んどがそのＯＢ。
　それ自体に文句はないわ。でも…その周りがみんなどこか勝つことを諦めてる。
　あたしが一番嫌なのはそこよ。」




その言葉に俺は日向を思い出す。
たぶん、この言葉の裏には多少なり.と.も日向が関係している気がするのは
ここに居る中で俺だけなんだろうな。

そう思って、俺は自分の教室に帰った。

Moon7→←Moon5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す